Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 403

    ちょこ

    ☆quiet follow

    アイドラ

    よその子さんお借りしてます

    放課後、教室でレミ、麗亜、零一の三人は思い思いの事をしていた。レミは作詞を、麗亜はスマホで何かしら検索をしており、零一は机に寝そべる。ふと、自分の髪を触って何か思った零一は二人に問いかけるように言う。
    「ね〜、もし俺が髪切るとしたら似合うかな〜」
    「え、零一髪切るの?」
    「もしもだよ、もしも〜」
    零一は性格的に面倒くさがりな所があり、入浴した後の髪を乾かすのがめんどくさいのだ。いつも乾かさずに寝たり、ヘアオイルをよく忘れたりする。それでいつも麗亜から怒られるため、いっその事切ったら楽になるのではないかと思うわけだ。零一の言葉を聞いたレミは席を立ち零一のそばに来る。
    「もし髪を切るのなら……そうですね……」
    レミは長い指を零一の腰からそっと優しく撫でるように這わせる。つつつ、とまるで何かのワンシーンかのような風景に見えつつ零一の髪をそっと触れると緩くまとめ肩までにすると手鏡を取り出して零一に見せる。
    「零一ならば、この辺りかと」
    「ふ〜ん……肩まで一思いにってわけ? 肩くらいなら軽いよねぇ」
    「ねぇレミ、腰から触る必要あった訳? 確かに肩くらいなら零一似合いそうだけど……でも長い方がヘアアレンジ出来るし……楽しいわよ? ヘアアレンジ、私が」
    そういうと今度は麗亜が零一の側までやってきてヘアゴムとクシを取り出し零一のヘアアレンジをしだした。さらりと触り心地の良い零一の髪、ヘアオイルを忘れたり乾かすのを忘れたりするはずなのになぜここまで綺麗なのか。
    「……麗亜、なんか怨念感じるけど」
    「……こっちは苦労して維持してるってのに……」
    「麗亜、痛い。レミ〜、麗亜がいじめる〜」
    「まぁまぁ麗亜」
    そう言いつつ慣れた手つきで髪をまとめていく麗亜。綺麗にまとめた髪をみてスマホで写真を撮り満足そうにする麗亜。
    「ふぅ、自信作よ」
    「白色の髪飾り使うなんて麗亜はセンスがいいね」
    「……んー……」
    誇らしげに笑う麗亜と微笑むレミを見て、髪を切るのは当分考えないようにしようか、と綺麗にまとめた髪をそっと触ってどこかご機嫌に笑う零一であった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    ちょこ

    DONEよその子さんお借りしてます
    二次創作
     その日は、雨が降りそうだと言わんばかりの曇天だった。昨日の天気予報では朝から晴れると言っていたはずなのに、いざ当日になったらこの天気だ。凪は頬杖をついて窓の外の風景をぼぅ、と眺めていた。この調子では晴れそうにない、凪はそう思ったあと椅子から立ち上がり、事務所に備え付けであるミニキッチンへと向かう。お湯を沸かせるくらいは出来るミニキッチンにて、お湯を沸かしコーヒーを淹れた後、コーヒーを飲み外を眺めた。
     何でも屋に定休日はない、依頼が来れば仕事の日になるし、来なかったとしても書類作業をする。ある意味気分で休みが決まると言っても過言ではなかった。そして凪は、二階にいる八重の所へ行こうかと考えていた。八重は朝から体調が優れないように見えた。凪から見たら休んだ方がいいなと感じたため、八重を休ませたのだ。当の本人は大丈夫だと言っていたが、それでも休ませた。依頼主が来る様子はない、なら八重のところに行こうと思った。事務所は二階建てのビルになっており、凪の居る一階は何でも屋の事務所で二階は居室スペースだ。コーヒーを飲み終わったマグカップを流しに置いた後、事務所を出る。
    2369

    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
    1309

    recommended works