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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    エガキナ

    よその子さんお借りしてます

    気がついたらどこかの街中にいた、街中といっても道はボロボロで建物も壊れている、人の気配もなく戦場のような風景が目の前にはあった。琥珀はここは夢の中だとすぐに分かる、自分は確かにベッドに横になったのだから。服装も寝巻きではなくいつもの服を着ており手には武器が握られていた。ならここは没討伐の夢なのか、もしかしてあの日の出来事を夢にしてるのではないか、と警戒した。土埃が舞う中、前方から言葉にならない言葉と共に没が現れた。
    その没は琥珀より小さかった、真っ黒で口も目も鼻もなにもかも分からなかったが、人間で言う頭の部分になにか帯なようなものを巻いているように見え、そしてしきりに何か呟く。琥珀は夢の中でさえも討伐しなければならないのかと刃の先を向けて没を見る。ふと、なにか違和感を覚えた。何故かあの没にどこか見覚えがあったから、あんな没なにもしらないはずなのに。
    「繧ェ繝ャ縺後>繧九□繧」
    さっきから同じ言葉のような事しか呟かない、それにあの没の身長をみて自分のよく知っているニジゲンのリインと同じくらいだと琥珀はふと思う。そしてよくよく見た時、あの帯なようなの物はもしかしてバンダナか? と思った時、琥珀の中で嫌な仮定が生まれた。いや、まさか、あの没は──。
    「……リイン?」
    そう言った時、色の抜けた髪のようなものがあのリインの特徴的な赤髪に一瞬だけなったように見えた、没は構わず琥珀に攻撃する。間一髪で交わした地面の先がえぐれているのを見て息を飲む。慌てて立ち上がり剣を構えるが、手が震えてしまう。まさか、リインが没になるわけがない、だってここは夢なのだから、夢に決まってる! と琥珀は心の中で叫ぶしかなかった。
    「リイン! リインなのか!? なんで……」
    「繧ェ繝ャ縺後>繧九□繧──!」
    琥珀の声を無視するように攻撃をしてくる没、そのまま琥珀の腹に刺さり貫通すると腹から口から血が溢れてきた。夢の中のはずなのに痛覚がある、と遠くなった意識の中、手を伸ばしたが力尽きるように手はそのまま振り落ちた。

    「──ッ!」
    がばり、と琥珀は勢いよく起き上がった。汗はびっしょりとかいており、頭痛が激しい。時計を見ると朝の四時少しすぎていた、そして腹がズキズキと痛む。夢の内容をハッキリと覚えていた琥珀は真っ青な顔になり、そっと寝巻きを脱いで確認したが刺されたあとはない。さっきの出来事は夢の中のことなので当たり前だったはずなのに、なぜかそこは痣となって残っていた。それを見た時吐き気が込み上げてくる、そして手の震えが止まらなかった。リインが没になる夢なんてなぜ見たのか、目の前が滲んでみて、みっともなく泣いてしまう。今日はリインと会う約束をしている、こんな状態で会えというのか、と。
    「……」
    琥珀は泣きながらゆっくりと起き上がるとそのまま部屋を出る、とにかく気分を無理にでも変えようと思いそのまま浴室へと行った。
    そのままリインと会う約束の時間になった、あの後シャワーを浴びたが案の定気分が変わるはずもなく、思い足取りのままリインと会う。リインは相変わらずの眩しい笑顔で琥珀を見るが、琥珀が元気がないことにすぐに気づき心配そうな声をかけた。
    「琥珀? どうした? なんか顔色わるいぞ!」
    「…………」
    「わわっ! 琥珀どーしたんだよ!」
    どうしてもあの夢が頭から離れてくれず突然しゃがんでリインを強く抱きしめた。怖い、もし、目の前のリインが没になったら。そう考えるだけで琥珀は涙が止まらなかった。一方、突然抱きしめられて泣いている琥珀に戸惑ってしまうリイン。
    「琥珀どうしたんだよ! なんで泣いてるんだ!?
    誰かにいじめられたのか!?」
    「ちが……ちがう……っ、怖い夢見たんだ、すごく、怖い夢を見たんだ、だから……」
    「泣くなって! 怖くないから! オレがいるだろ!?」
    「リイン、リイン……」
    まるで子供のように泣き始めた琥珀をみて背中をトントンと叩くリイン。もしリインが没になったら、その時は自分が討伐をしなければならないのか? それを自分は果たして出来るのか? そんな考えがぐるぐると回る。暫くして落ち着いた琥珀はそっとリインから離れた、リインは心配そうに琥珀を見る。
    「琥珀大丈夫か?」
    「……ごめん、もう大丈夫だけど……。手を握っていいか」
    「手? いいぜ! むしろ安心するまで握ってやる!」
    琥珀より小さな手が琥珀の手を優しく包む、小さくて暖かい手だ、その温もりにまたポロポロと泣いてしまう琥珀。
    「琥珀泣くなって、もう怖くないからさ、な?」
    「……うん」
    リインの小さな手を見て絶対に没にさせない、と泣きながら思う琥珀。絶対に、自分を救ってくれたヒーローを没なんかにさせるものか、と強く握り返した。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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