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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    アイドラ

    よその子さんお借りしてます

    今日は中秋の名月、今年は八年ぶりに満月だとネットニュースで言っていた。その日は同室である月並普の誕生日でもあった、名無はせっかくなので普になにかお祝いをしようかと考える。せっかく月が綺麗なら月を見ながらお祝いをするか? と考えたが、ただ月を見るだけではつまらない。名無は教室でずっと考えつつ、なにか閃いたかと思うとノートを開いて何か書き込んでいく。
    放課後、普を探していた名無だったが、普段つるんでいる生徒らからお祝いをされてるのを見てそっと離れた。あの調子では寮に戻るのは遅くなるだろう、むしろ都合がいい、名無は急いで寮に戻ると準備を始めた。購買で買ってきた団子を用意しつつ、普にとにかくバレないように隠しながら。
    そうしているうちに普が帰ってきた、両手にはプレゼントを持ちながら。
    「いやー、ただいま」
    「普くん、今日誕生日だったね!」
    「せやで、世良や美男からお祝いされたんや」
    「ふふーん、なんと! 俺からもあるのだ!」
    「え、名無の……?」
    「ちょっと〜! そんな嫌な顔しないで! まぁ夜まで待ってよ」
    何を企んでいる、と言わんばかりの普に文句を言いつつ夜になるのを課題をしながら待った。そして夜、机の上に団子を並べてそこに普を座らせた。
    「なんや? 月見でもするんか?」
    「まぁそうだけど……ただ月見をするのも面白くないでしょ」
    そう言ったかと思うと、名無はふと真顔になる。普はその表情に覚えがあった、名無が演技に入る前に真顔になるのをよく知っていたのだ。一瞬真顔になったかと思うと、口角を釣り上げる名無。
    『そう、ただ月を見るのもつまらない。だって今日は特別な日なのだから』
    声質を変え、表情を変え普を見る名無。衣装など用意してるわけでも、機材など無いはずなのに、ただの寮の部屋が一気に劇場へと早変わりしたような感覚に普は陥った。名無は目を細め、普のそばに跪ついて普を優しく見る。
    『……誕生日おめでとう、月並普くん。君の苗字のように、月と並ぶくらいに君の歌声が輝くことを、俺は信じてるし願っている。そして名前の通り、君のこれからのアイドルとしての人生が、この広い世界に渡って、あまねく君になってくれれば、俺はとても嬉しい』
    「……名無……」
    普が泣きそうな顔になってるのを思わず笑う名無、そして頬を指で書きながら照れくさそうに笑う。
    「……どうも素面じゃ恥ずかしくて、演技みたいに言っちゃったけど、この言葉は本当だよ。……誕生日おめでとう、普くん!」
    「おま、お前、木っ端恥ずかしい事を……。まぁ、その言葉は嬉しいわ、ありがとな」
    「そう? よかったー! ほらほら購買で団子とか色々買ったからさ、お月見しよしよ!」
    そう言って笑う名無の顔はもう演技をしている顔ではなかった、どこから用意したのか大量のお菓子を取り出しつつお月見を楽しむ二人。

    ──月は綺麗に二人を照らしていた。
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    ちょこ

    DONEよその子さんお借りしてます
    二次創作
     その日は、雨が降りそうだと言わんばかりの曇天だった。昨日の天気予報では朝から晴れると言っていたはずなのに、いざ当日になったらこの天気だ。凪は頬杖をついて窓の外の風景をぼぅ、と眺めていた。この調子では晴れそうにない、凪はそう思ったあと椅子から立ち上がり、事務所に備え付けであるミニキッチンへと向かう。お湯を沸かせるくらいは出来るミニキッチンにて、お湯を沸かしコーヒーを淹れた後、コーヒーを飲み外を眺めた。
     何でも屋に定休日はない、依頼が来れば仕事の日になるし、来なかったとしても書類作業をする。ある意味気分で休みが決まると言っても過言ではなかった。そして凪は、二階にいる八重の所へ行こうかと考えていた。八重は朝から体調が優れないように見えた。凪から見たら休んだ方がいいなと感じたため、八重を休ませたのだ。当の本人は大丈夫だと言っていたが、それでも休ませた。依頼主が来る様子はない、なら八重のところに行こうと思った。事務所は二階建てのビルになっており、凪の居る一階は何でも屋の事務所で二階は居室スペースだ。コーヒーを飲み終わったマグカップを流しに置いた後、事務所を出る。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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