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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    創作ウマムスメ

    よその子さんお借りしてます

    つかの間のオフ いつも練習に明け暮れているウマ娘達も、オフの時は人と変わらずオシャレをしてショッピングモールに出かける。前のレースで見事復活を遂げたシギリサンダインも、ニガメチョコレイトも同じように。先に約束の場所で待っていたサンダインの元にニガメがやってきた。
    「すまない、待たせたかな」
    「いんや、オレも今来た」
    人気ウマ娘であるサンダインとニガメが居ることに周りの人達がざわざわとしてきた。ここで騒がられると迷惑になるな、と二人は移動した。二人がショッピングモールの中を歩きつつ話しているとサンダインがふと聞いてきた。
    「お前さ、私服でスカート見たことないな」
    ニガメがスカートを履いてるのはそれこそ制服ぐらいしかないな、とサンダインはなにげなく思ったのだ。勝負服でさえパンツスタイルのニガメが私服でスカートなど履いたか……? と首を傾げているとニガメは少し笑いつつ話した。
    「私服でスカートはほぼ持ってないね、そもそも、僕にスカートは似合わないよ。そういう君はスカートが多いね」
    「スカート動きやすいぜ? というかお前絶対スカート似合うって! よし! 服屋見に行こう! お互いに似合うスカートとズボンを探す! それでいいだろ?」
    「……君がそう言うなら」
    ニガメの言葉にそうと決まれば、とサンダインは自身がよく行くという服屋にニガメを連れて行った。店員と話をしつつ何着かスカートを選んでいく二人をただ呆然と見ているニガメ。
    「スカートがあまり履きなれてないのであれば、ロング丈はどうでしょう? 黒のレースのロングスカートが丁度入荷されてます」
    「おっ! 似合いそうだなそれ! ほらニガメ、着てみろって」
    「あ、あぁ……」
    店員とサンダインの気迫に押されつつ更衣室で渡されたスカートを履いてみる、鏡に映った自分の姿が慣れない、上の服とは合っているが、本当に似合っているのか? と些か疑問に思いつつ更衣室の扉を開ける。
    「……似合ってるかい?」
    「お客様良くお似合いですよ!」
    「おー! すげー似合ってんじゃん! 上の服と合ってるし、今日それ着ればいいじゃん、買ってタグ切ってもらえばさ」
    「……そうかい?」
    褒められて悪い気分ではないニガメはスカートの裾を少し掴んで考えた後、買うことに決めた。サンダインの提案通り、そのまま着ることに決めてタグを切ってもらい、ズボンを入れるための袋を貰って店を出た。今度はニガメがよく行く服屋へと行った、先程の立場からかわり、ニガメが真面目な顔をして店員に聞きながらズボンを探す。
    「君はスキニーが似合うと思うが……ほらこの濃い藍色の。着てみたらどうかな」
    「おー、あまり買わないズボンだな」
    そう言いつつ更衣室に行ったあと、少しして更衣室から出てきたサンダイン。ニガメの見立てとおり、シルエットがはっきり出るスキニーはサンダインによく似合っていると微笑む。
    「……これすっごい足のラインでるな」
    「似合ってるからいいだろう? 今日はそれ着ればいい、僕と同じようにタグ切ってもらえばいいだろう」
    「まー、そうだな。気に入った! 買う!」
    少し悩んだニガメと違い、即刻買うのを決めたサンダイン。店を出たあと、ニガメはサンダインに話した。
    「……ありがとう今日は。制服以外のスカートは履きなれないけど、似合ってると言われて嬉しかった。勝負服のイメージのせいか、スカートは似合わないって勝手に決めつけてた所もあったからね」
    「お前は絶対似合うってば、まぁオレもスキニーとか履かないから慣れないけど……ニガメのオススメだしな」
    「そうか」
    くすくす笑ってるニガメにサンダインも笑うと、まだオフはこれからだと言いたげにショッピングモール内を歩く。二人の姿を見たファンたちはあの二人は仲良かったのか、と思いつつ、お互いのコーデが似合ってるとSNS内で話題になったのはこの二人は知らない。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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