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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
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    明日は満月になるだろう 夜、窓から見える小望月、いわゆる満月の前夜と言われる月が綺麗に見えていた。珍しい、と琥珀は自室で執筆作業をしながらふと思った。ここ最近月が見える時はあの人気のない公園でオプスキュリテと話していた事を思い出す。あれから夜まで外で仕事をするのがなかったため、公園には行っていない。たまにはこういう日もある、と琥珀パソコンに目線を戻した。もしまた月が見える夜に出会えたら、どんな話をしようか。
    ふと、その時琥珀の影がゆれ、そこからサクリが出てきた。また寝ろと言うのだろうかと琥珀は顔を向けたが、サクリはどこか渋い顔をしていた。なにかしてしまっただろうかと琥珀が眉を顰めると、サクリは口を開いた。
    「お前、またアイツに会ったとか言うなよ」
    「アイツ……? あぁ、オプスキュリテの事か。この前また会ったから【Frey】の続き話したな」
    琥珀がそう言ったかと思えば、サクリの整った顔が歪む。先程のような渋い顔を深め、どこか琥珀に呆れた様子を見せたようにも見えた。
    「お前、もう少し危機感を持て」
    「認可と無免が絡んでると危ないから、って意味か? 大丈夫だ、あの公園は人通りはほぼないし、見られる心配はない」
    現にサクリの手を取ってる時点で危ない橋を渡っているが、琥珀はオプスキュリテと話している時は周りを警戒していないわけではない。それに、相手が殺意をこちらに向けてるようにはみえないのだ。自分の創作である【Frey】の話を聞いている相手の雰囲気は、琥珀から見ると嫌そうには見えないから。
    琥珀の言葉に呆れを通り越した、と言わんばかりの反応をするサクリ。サクリは琥珀を見下ろしたまま話す。
    「逆に人気がないから危ないだろうが」
    「大丈夫、もしもの時は走って逃げる。足には自信がある」
    「その自慢の足が攻撃されたらどうすんだよお前」
    どこか危機感の薄い琥珀に頭を押さえるサクリ、琥珀は何も知らないからそんなことが言えるのだろう、と。
    「いいか、もうアイツに会うな。わかったか、さっさと寝ろ」
    「え、まだ書いてる途中だから」
    保存、と保存をした琥珀にサクリは魔法をかけた。琥珀は魔法がかけられたかと思うと、うつら、うつらと瞼がおちそうになり、そして机に突っ伏すように寝てしまった。サクリは寝た事を確認すると、魔法で琥珀の体を浮かし、ベッドに運んで寝かせ、寝息を立てて寝てる琥珀を横目に窓を見た。
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