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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
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    エガキナ
    イベント 第四次大規模検閲

    よその子さん借りてます

    ##エガキナ
    ##第四次大規模検閲

    それが自分のやるべき事 あの天下の創務省が起こした会見が始まる一週間ほど前、凪と八重が営んでいる【何でも屋】に一人の女性がやってきた。白い髪をボブショートにして、水色の目をした女性だった、どこかで見たような、なんて凪が首を傾げていると、その女性はファイルを差し出した。
    「貴方達に届けて欲しいと言われました」
    「……これ、もしかして」
     八重が何かを察したのか、ファイルを受け取り中身を読み始める。凪もなんだろうか、と覗き込むとそこに書かれていたのは【第四次大規模検閲】と書かれた文字が目に映る。それを見た時、思わず凪と八重は顔を見合わせて、女性を見る。
    「あんたこれ……創務省の機密書類のはずじゃ……」
    「……羽紅くんかな、これを届けてって君に頼んだのは。……幽さん」
    「え、八重さん知り合い?」
    「凪くん知ってると思ってたけど……」

     凪はピンと来ていなかったが、幽と呼ばれた女性は否定する様子はない。かつての仕事仲間で相棒であった羽紅と知り合いなのか、と見ていると幽はさらに言い始める。
    「何でも屋が何でも知らなくてどうなさるおつもりですか、って先輩は言ってました」
    「はぁー? アイツ相変わらず……っ!」
     凪の脳内ですました顔で言ったのだろうなと安易に予測ができ、思わず不機嫌そうな顔をしてしまうが、機密情報が書かれているこの書類を、外にだすなど危険な行為をしたという事実に、凪はなんとも言えない顔をした。羽紅の連絡先は、残してある。自分達を頼ってくれるのでは、と少しの希望を持ちつつ。今こうして、幽を通じて届けた意味を凪は考えていた。
    「……まぁ、あんがとよ。あんたもわざわざ……」
    「あまり無闇矢鱈に関わらないように。特に側近の貴方、すぐすっ飛んでいくのでともおっしゃってましたよ」
    「やっぱアイツの顔面殴りたいわ」
    「まぁまぁ……」
    「……では、失礼します」
     そう言って幽は扉を開けてそのまま帰って行く。シン、と少しばかりの沈黙の後、凪は八重に聞いた。
    「……八重さん、これ……。……八重さんはどうします?」
    「……完全に創務の事を敵視出来ないけど……助けを求める人達を助けようかな」
    「……八重さんらしい! 羽紅ならなんか考えるだろうけど、俺は俺らしくします!」
     頑張ろう、八重さん。と凪は笑って言う。そしてスマートフォンを取り出し、連絡先を開いた。【炎珠 羽紅】の文字が見え、連絡を取ろうか迷い、そのまま閉じた。アイツはアイツなりにすることがあるのだろう、と察したのだ。

     第四次大規模検閲が始まった、チラリ、と外を見ると創務職員が色んなニジゲン、ツクリテを拘束しているのが見えた。暴力ダメ、絶対と言っている割には、どちらが暴力なのだろうな、と思ってしまった。つい最近、自分もあの立場だったんだな、と遠く思いながら、ボールペンを手にした。前もってニジゲンから想像力を貰っていたため、マキナは使える。既に八重は別行動で先に行った。
     創務職員に見つかれないように、路地裏という路地裏を歩いていると、悲鳴が聞こえた。声のする方へ行くと、どうやら創務職員がツクリテとニジゲンを追い詰めていた。出番だな、と凪はボールペンのペン先を出した。

    「どうも! 何でも屋です!」
     そう言ってボールペンからマキナである刀に変化させ、職員のマキナを受け止めた。突然現れた凪に職員は驚き、そして追い詰められていたツクリテとニジゲンも驚いていた。凪のことを知っていた職員は声を荒らげる。
    「お前、希水だな!? 何をしている!? 私らに対する反逆行為だぞ!」
    「はー? 俺は、助けを求める者の味方ですぅ! お前らみたいな暴力人間の味方はしませーん! ……おい、あんた早く逃げろ。大事なニジゲンなんだろ? 守れ、絶対に」
    「……! ありがとうございます……!」
     そう言ってツクリテはニジゲンを連れて逃げていく。あの二人が逃げれるまで時間を稼ぐか、と凪は刀を振るった。
    「俺、もう創務の人間じゃねぇし。……俺は俺の判断で、あんたらに刃を向けるよ」

    ───自分のマキナで、守れるものがあるのなら、それを守りたい。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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