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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
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    ちょこ

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    アイドル科
    よその子さんお借りしてます

    ##アイドル科
    ##伊夕星堂

    料理配信「こんにちは〜、伊夕星堂のリーダー、れいとです!」
    「どもども、センターの夕貴です。今日はお菓子作り配信するぞ〜」
    「おいコメント、消火器持つの早いだろ! 伊夕星堂の末っ子担当星哉! って言わせろや!」
     カメラに向かって挨拶をする三人、ここはいつも三人が住んでいるアパートの部屋からではなく、キッチンが備え付けられているスタジオでの撮影だった。料理やお菓子作りの配信をする時は、こうしてスタジオを借りるのだ。お世辞にもアパートのキッチンは広くなく、撮影もしにくいのだ。
     二人の自己紹介と共にコメントも賑わっていた。事前に告知していたため、何を作るのかは視聴者はは分かっている。
    「今日は告知した通り、ガトーショコラ作るね。余熱とか準備は僕がするよー」
    「まずチョコを刻む、星哉はチョコ溶かして」
    「お、おう……」

     そう言うと夕貴が慣れた手つきで板チョコを細かく刻んでいく。ザク、ザク、というチョコを刻む音がれいとは好きだ。コメントもちらほらと刻む音が好きと流れてくる。確か料理の音とかを集めた動画があるなと思い出す、そういうのが好きな人にとっては、心地よいかもしれない。
     刻んだチョコをボウルに入れ、事前に沸かしておいたお湯の入ったボウルの上にチョコの入ったボウルを上にそっと、中のチョコが溶けるように、そしてお湯が入らないように持ち、ゴムベラで溶かす。それをしているのは星哉なのだが、二人が見守っているからか、今のところ何事もなく進んでいた。コメントの方を見ると、
    『溶けた?』
    『レンチンしなかった、えらい』
    『タカちゃんとれいちゃんが居るならレンチンなんてさせないでしょ』
    『コメント見なくていいから手元を見ろはしせいや』
     最後のコメントで思わずふき出すれいとと夕貴。つくづく、自分たちのファンは言葉を使うのが上手だ。
    「ちゃんとしとるわ! ほら!」
     そう言ってバターを入れて溶け終えて綺麗に混ざったチョコを見せる星哉。それを見たからかコメントも早く流れ出す、殆どがちゃんと出来ている事に驚いているコメントだったが。
    「そういや、俺作ってみたい料理あって」
    「え、なに意外。どんな料理?」
     星哉がそう切り出したからか、隣でメレンゲを作っていた夕貴は口を開く。れいとはと言うと、洗い物をしたり粉をふるっていたりとしていた。れいとも聞こえたからか、興味深そうに二人の方を見る。

    「ビーフストロガノフ」
     星哉がそう言った瞬間、溢れかえるコメント。れいとも料理名を聞いてすぐに結びつかなかった。なにせ、名前だけなら料理名だったからだ。夕貴はというと、料理名を聞いて思わずメレンゲを作る手を止めてしまい、頭を抱える勢いだった。
    『まてはし』
    『やめろはし』
    『ビーフシチューからはじめろ』
    『みんな消火器は持ったか』
     はたから見たら酷い言われようである。思わずまた笑ってしまったれいとと夕貴と、コメントをみて思わず突っ込みを入れざる追えなくなった星哉が喚く。
    「水を得た魚みてぇなコメントだな相変わらずよ!」
    「ほんとセンスいいよね……ふふっ」
    「いや星哉の口から……ビーフストロガノフ出るなんてな……くふ、ふ……」
    「笑うな二人とも!」
     二人がひとしきり笑った後、何か考え込むれいと。星哉がビーフストロガノフを作りたいということは、もしかして一人で作る気なのだろうか、と。れいとからしたら、星哉一人で料理をさせるのは危険だとはっきり言える。それは夕貴も同じだったからか、目が合った。
    「夕貴くん、ビーフストロガノフ作ったことある……? ビーフシチューと作り方似てるのかな……」
    「ビーフシチューならあるけどな、確かあれハヤシライスと作り方変わらなかっただろ……? なんだっけ、何か入れるって聞いたことあるけど……」

     二人がそういったのが視聴者に聞こえたのか、流れてくるコメントで、どうやらサワークリームを使うのがビーフストロガノフらしい。こういう時、すぐに教えてくれる視聴者の存在は頼もしいものだ。
    「二人には優しいよなコメント、俺だと荒れるのに」
    「心配してんのよ皆」
    「まぁまぁ……なら次の配信、星哉くんのビーフストロガノフ挑戦にしようよ。僕ら見るから」
     意図とせず、次の配信のネタが決まってしまったが、コメントも方も楽しみにしているようで安心した。話しつつもガトーショコラを作る手は進めており、余熱したオーブンに入れて焼き始める。
    「焼いてる間にコメントの皆とお話しよー! 質問コーナー!」
    「コメントはさっきのビーフストロガノフで盛り上がってるな」
    「ビーフストロガノフってサワークリーム使うんだ……」
     果たして星哉はビーフストロガノフを作ることが出来るのか、それは後日の配信で分かることだろう。
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    ちょこ

    DONEよその子さんお借りしてます
    二次創作
     その日は、雨が降りそうだと言わんばかりの曇天だった。昨日の天気予報では朝から晴れると言っていたはずなのに、いざ当日になったらこの天気だ。凪は頬杖をついて窓の外の風景をぼぅ、と眺めていた。この調子では晴れそうにない、凪はそう思ったあと椅子から立ち上がり、事務所に備え付けであるミニキッチンへと向かう。お湯を沸かせるくらいは出来るミニキッチンにて、お湯を沸かしコーヒーを淹れた後、コーヒーを飲み外を眺めた。
     何でも屋に定休日はない、依頼が来れば仕事の日になるし、来なかったとしても書類作業をする。ある意味気分で休みが決まると言っても過言ではなかった。そして凪は、二階にいる八重の所へ行こうかと考えていた。八重は朝から体調が優れないように見えた。凪から見たら休んだ方がいいなと感じたため、八重を休ませたのだ。当の本人は大丈夫だと言っていたが、それでも休ませた。依頼主が来る様子はない、なら八重のところに行こうと思った。事務所は二階建てのビルになっており、凪の居る一階は何でも屋の事務所で二階は居室スペースだ。コーヒーを飲み終わったマグカップを流しに置いた後、事務所を出る。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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