「……さん、ココさん !聞いてますか?」
目の前には口を尖らせた小松くん。
二人掛けのソファに並んで腰かけ、かわいい顔を眺めていたら怒られてしまった。
ソファはもちろん二人で座るために付き合いたての時に購入したものだ。
だから大柄なボクが座っても隣に小松くんの為のスペースは十分ある。
太ももがくっついてしまうけど、そんなの密着のうちに入らない。
小松くんのちょっとだけ柔らかい太ももが気持ちいいなあ。
ちょっと怒っているのもかわいい。
どうしてそんなに表情がくるくる変えられるのか不思議でしょうがないよ。
「ココさん?」
話の途中だったな。
「もちろん聞いていたよ? トリコがホテル用の食材まで食べちゃったんでしょ」
2626