あんまり主も季節のイベントとか楽しむタイプの人間ではなかったけど、あおがみと一緒だったらそういうのもいいかなっておもって、「寮の部屋に小さなクリスマスツリーでも置こうかな」ってぽそりと言ったら、
「クリスマスツリーとはキリスト降誕祭のために飾り付ける木のことだな」
「クリスマスのこと知ってたんだ」
「君と過ごすようになってから一般的な人間社会の知識を学んだ」
「そうなんだ。ふふ。本来はクリスマスってキリスト教の宗教行事なんだけど、わりと日本ではお祭りみたいな感じで楽しまれててさ。なんというか、その、あおがみと一緒に楽しく過ごせたら良いな…と思って……」
「ありがとう、少年。
…クリスマスツリーは、知恵の木の象徴ともされている。知恵の君と身体の私がこうやって巡り合えたことに感謝をしよう」
「ん〜〜〜〜〜〜!!!なんだかやる気出てきたから、本格的にクリスマスの準備しちゃうか!!!あおがみもてつだって!」
「了解した」
後日アオガミが注文したクソでかモミの木が寮に届いて叫ぶ主。