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…ぱちゅ♡ぱちゅっ♡ぱちゅんっ!♡♡
淫らな水音と甘い嬌声が部屋に響いている。
あれからどれだけ犯されただろう。
腹の奥に何度も種を注がれて、数え切れないほど達した。霞みがかった思考ではもう、なにも考えられない。
「〜〜っ、ぁ"〜♥…またイっ…ぁん…♥♥」
「気持ちいいですねぇ少尉殿?もっと奥まで突いてあげましょうね」
パンッ、パンッ、パンッ!!と肉のぶつかり合う音がする度に自分の喉からは意味のない言葉ばかりが出ていく。まるで女みたいだと思うものの、抗えない快楽のせいですぐに何もわからなくなる。
「……ふぇ、?ひっ!?まっれっ待ってくれつきしまぁ……」
「何ですか?」
突然律動を止めたかと思うと男は私の両脚を抱え直し正常位になると先程よりも深く突き入れてきた。そのままグリグリと最奥を擦るように刺激される。
「そごぉ"っ駄目だだめだぁ!!!やめでくれっ!!」
この先に進んでしまうと取り返しのつかないことになってしまう気がする。必死に懇願したが聞き入れられるはずもなくさらにぐぽっと亀頭を結腸にまで押し込められた。
「ひぃいいっ♥♥あっァア"ーーッ!!!!」
身体を大きく痙攣させて絶頂を迎えると同時にナカが激しく収縮を繰り返した。月島が低くくぐもった声で何か呟いたが上手く聞こえない。しかし次の瞬間には激しい抽挿を再開し、絶頂したばかりの身体を更に追い立てる。
「……っく!」
びゅるるるるるるっ!!!どぷどぷどぴゅーーーっ♡♡♡ 熱い飛沫が叩きつけられる感覚を最後に目の前が暗転していった───
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目が覚める
「あ……起きましたか」
視界に映ったのは見慣れない天井だった。少し遅れてからゆっくりと首を捻ると自分を見下ろしてくる部下の顔があった。慌てて上半身を起こすとそこは兵舎の一室だった。ここは…………どこだろうか。いぶかしむような目を向ける自分に苦笑しながら男が
「大丈夫ですよ。私が運んだだけです」と言う。どうやら倒れていた自分を運んでくれたらしい。まだ本調子ではないがいつまでも寝ていられないと思い身支度を整えて部屋を出ることにした。食堂の扉を開けると既に朝食の準備は整っていたらしく香ばしい匂いが鼻腔を刺激した。
「鯉登少尉。体調の方はどうだね?」
「問題ありません鶴見中尉殿!本日より任務に戻ります」
敬礼をして踵を合わせる。そういえば昨日の任務は何一つ覚えていない。確か上官の命令で数名の兵士と共に町外れに出向いたような。
「ははは、元気なのは良いことだがあまり無理しない方がいい。顔色も良くないようだ。今日は一日休んだ方がいいだろうな。」
笑顔のまま告げられてしまった。それにしても一体どういうことだ?何故自分は体調を崩したのか、何をしていたのかさっぱり思い出せない
「……わからんかね?お前、発情期の真っ最中だったんだぞ。アルファである私ですら惑わされそうになるほどの強烈なフェロモンだった……あんな路地裏で倒れられては困る。」
「はつじょうき…………」
なんとも間抜けな話だ。
「部下たちがお前を見つけて医務室に運ぼうとしたが、薬が効かなかったらしい。」
……なんとなくだが、察しがついた。おそらく私はヒートを起こして前後不覚になり、あの男に助けてもらったのだろう。それで……
「…………迷惑をかけもした。」
「なに、部下の管理も仕事のひとつだ。気にすることはない。まあ私としては別に良かったんだが……お前の番が来てしまったからな。流石に手を出してはいけないと思って我慢した。えらいだろう?」
「は?」
何を言っているんだ?私の番などいるわけがないではないか。そんな相手がいるなら今頃こんなところで呑気に暮らしてはいないはずだ。怪しげなものを見る目を向けていると鶴見中尉は可哀想なものでも見るかのような表情を浮かべながら言った。
「また忘れてしまったようだな……」
そうだ。この人は時々こういう顔をするのだ。それは大抵私のことを思ってのことだと気づいてからはなるべくこの人の言うことは聞くようにしている。しかし今回は本当にわからない。何を忘れたというんだろうか。
「とにかく、もうすぐあいつが来る筈だから一緒に帰ればいい。それじゃ、お大事に。」
それだけ言い残して彼は去っていった。
「失礼します。鯉登少尉殿はいらっしゃいますでしょうか。」
「ああ、入れ。月島軍曹。」
「おはようございます。鯉登少尉。身体の具合はいかがですか。」
入って来た男はこちらを見て心配そうな声をかける。よく見ると軍服ではなく普段着姿であった。いつもより柔らかい雰囲気を感じ取った私は思わずドキリとした。普段は仏頂面をしている癖に急にそういう態度を取るものだから心臓に悪い。
「うん……。問題ない。わざわざ着替えてまで迎えに来てくれたのか。」
「はい。しかし念の為医者を呼んだ方が良いでしょう。軍医を呼びましょうか。」
「いや、そこまでではないだろう……ただ少し怠いくらいだ。そのうち治る。」
大丈夫だと言ってみるものの、確かに熱っぽい
「わかりました。辛いようなら言ってください。それと、何かあった時はいつでも呼んで下さいね。すぐに駆けつけますから。」
「わかった。ありがとう月島。」
なんだか妙に過保護に感じて照れくさい気分になる。
「……あー…………まぁ大丈夫だと思うが、一応様子を見てくれないか。」
「はい。もちろんです。」
頼もしいなと思った矢先のことだった。突如として猛烈な眠気が襲ってきた。おかしい、さっきまでは全然平気だったというのにどうしていきなり睡魔が…… ふっと意識を失った。最後に見たものは慌てる軍曹の姿だった。
「鯉登少尉殿!?」
***
目が覚めるとそこは見知らぬ部屋だった。一体ここはどこだろうか?慌てて起き上がろうとすると頭の方に激痛が走った。
「っ……!」
頭が割れるような痛みに襲われてそのまま布団の上に倒れ込んだ。いったい何が起こったというのだろう、考えを巡らせようとしたが頭がぼんやりとする。
「鯉登少尉殿。」
聞き慣れた低い声が聞こえる。
「鯉登少尉殿。」
「……つきしま?」
「そうですよ。」
「きさん、ここで何しちょるんじゃ?おいの部屋で何をしゆう。」
目の前には背の低い男が自分を見下ろしている。その男の手にあるのは拳銃。先程自分を撃った銃である。そして、辺りを見回せば見覚えのある部屋。どう見ても兵舎の自分の個室であった。
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