俺とひふみの24時「独歩」
叫び声と共に一二三に突き飛ばされた俺は、勢いで前のめりに路上に転がった。
とっさについた左手と右腕が熱い。
急いで起き上がり振り返ると、一二三が同じように倒れているのが見えた。
前髪に薄く隠れた両目は閉じていて…
…自分の中で何かが切れた音が聞こえたように感じたが、覚えているのはそこまでで、そこから何もわからなくなった。
独歩と一二三はちょうど合流したところだった。
あとは寂雷が来るのを待って、3人で食事に行く予定だったのだ。
今や麻天狼として顔が売れている二人、最凶との呼び声も高く、最近は絡まれて野良ラップバトルを仕掛けられることも少なくなり、確かに少し油断をしていた。
二人は5人にラップバトルを仕掛けられ、しかし、連携した二人のラップをたたき込み、3人を返り討ちにした。
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