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    pgdn6space

    pgdn6spaceと申します。
    Twitterが雑多垢なので、そのまま流すにはなぁって独白をメインに、絵や文をぽろぽろと此方に失礼させていただいてます。

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    逃飛行(オクブラ)
    5/13に私が夢で見た内容です。夢なので突拍子のない世界観です。
    が、夢の割にしっかり内容覚えてたので纏めました。
    ※ほんの一部ドキッとするグロめの表現があります。お気をつけ下さい。
    普段文章も書かなければ本も読まないので拙い言葉選びです。

    ▼設定ーーーー
    場所:日本の団地街のようなところ(ただし人気は無い)→大通り側の公園(車は通る)
    人物:追われる側…ブラハ・オクタン/追う側…謎の人間?2人
    夢で見た物なので、文章の大半、人物を抽象的に表現しています。
    ーーーーーーー

    集合住宅が建ち並ぶ路地を、人影が二つ。一つは白いシャツにジーンズと出立こそカジュアルだが、纏う雰囲気が禍々しく苦悶の表情を浮かべながら走っている。その後ろを、明らかに不審な黒いローブを被った人が付き添う。フードを被っている為、表情はおろか性別も分からない。

    その奇妙な二人が走る十数メートル先、これまた奇妙な格好の人影が全力で走っている。
    飛行機のような羽が付いたヘルムを被り、口許にはガスマスク、目許にはゴーグル、身体の至る所にポーチや装飾があり、素肌ひとつ見える箇所がない。

    ガスマスクの人影は時折追手を確認しては、隙を見てウィングマンを撃ち牽制している。銃弾はシャツの男に数初当たっているようだが、一瞬怯むだけで止まってはくれない。
    誰が見ても異様な光景だと答えるだろうが、後ろの二人がこの人影を追っているのは明らかだった。追われる側が少し上手なのか、距離はなかなか縮まらないようだ。

    追いつけない焦りと苛立ちからか、前を走る男が銃弾で破けたシャツを、乱暴にボタンごと引きちぎりながら上体を晒し出す。「もういいだろう!アレを使う!発動させるから位置合わせろッ」
    言うや否や、表情を更に険しくさせ低く呻くと、肋骨の骨が皮膚と肉を突き破って浮き上がり、花のように広がり始めた。どうやら普通の人間ではないらしい。
    ローブの人間はハァと溜息を吐きながら「完全な展開まで20分は掛かる…確実に仕留めろよ。」と応え前に出ると、標的を視界に捉えるべく最短距離を走り出す。ローブの人間には獲物の位置が正確に分かるらしく、距離がみるみる縮んでいく。

    追手の妙な気配に気付いてか、ガスマスクの人間は小さく舌打つ。「何を企んでいるのか分からないが…、ッ、なんとしても逃げ切らなければ…。フッ………追われる獣の気持ちとは、こんなに余裕が無いものだとはな。」ガスマスクの方は狩人のようで、いつもと逆転した立場に苦言を零しながらも、決して翔ける足を止めない。「あの場所まで…辿り着ければ…!」どうやら確固たる勝算があるらしい。ぢりぢりと近付く悍ましい気配を感じつつも、目的の場所へ一心に向かいーー
    とうとう路地を抜けた所で、車が多量に往来する大通りの奥に、小さな希望を捉えた。

    瞬間、

    凄まじい覇気を纏った“何か”が、轟(ごう)と音を立て急速に迫ってきた。
    ーー振り返る暇はない……ッ

    気配だけで咄嗟に身を後ろに捩り、寸でのところで“何か”を避けた。見るとエネルギー弾のような塊が掠った装飾とポーチを焼き切って通り過ぎ、大通りを通る車を何台か巻き添えにしながら消えていった。直撃なら、クレーバーのヘッドショットとは比べ用もない重たい一撃が、死を連れて来ただろう、と流石に恐怖を感じ冷や汗が流れる。が、まだ逃走は終わっていない。目の前の目的地に向けて体制を整えた時。

    「こっちだ!アミーゴ!!」
    混乱の中でも真っ直ぐに届いた声に安堵と勝利を確信し、応えるべく走り出した。

    「アレを避けるとは…、フン、一体どんな神経してるんだ。」フードの人間が冷静な言葉を吐くが、声音には苛立ちが乗っているようだった。エネルギー弾を撃ったであろう肋骨の男も同様に苛立っているが、力を消耗するのか表情から血の気が引き、声も出ない様子だ。更に、二人が引き起こしてしまった混乱を利用し、標的は道の向こうに渡ってしまった。奥の手を使っても尚最悪の状況と呼べる事態だが、それでも追うのは止めないらしい。転がる車を足蹴にしつつ、後を追い始めた。

    目的地に辿り着いた狩人は、そこで待つ人影を直ぐに見つけると、思わず駆け寄り抱きついた。「ああ、オクタビオ!すまない、危険な目に巻き込んでしまって…。」
    「危険?JAJA!そりゃあ良い!俺様は常にスリルを求めてるからな!」
    オクタビオ、と呼ばれた青年は愛おしげにそれを迎えると、軽快に応えた。依然として、不穏な空気は漂っているが、再開した二人にはこの状況を打破できる自信があるようだった。
    「あんたは?怪我はないか?スゲェ音がしたが…。」
    「問題ない。だが彼らは危険過ぎる。今すぐ此処を離れた方が良いだろう。」
    「オーケイ!悪ぃが暫く飛ぶことになる、あんたにはツライだろうが、我慢してくれな。」
    「構わない。覚悟は出来ている。」

    狩人がそう応えると、オクタビオが自分に合わせ少し屈んでいる狩人の米神へマスクのまま軽くキスを贈り、「後ろ、しっかり掴まってな。」と優しく伝える。背中に回ったのを確認すると、義足の両脚で地面を数回蹴る。蹴るごとに高さを増していきーー

    「行くぜ!ブラッドハウンド!」

    合図とともに大きく踏み込んで高く、高く飛び上がった。

    風の抵抗もものともせず、みるみる高度を上げ、近くにあった高い建物の屋上へ着地する。
    そこから更に別の建物へ飛んでを繰り返し、文字通り飛躍的に距離を稼いでいた。
    追手の二人も妙な力を使っていたが、瞬間的にこのような高所へ飛ぶ術は無いようで、必死に地上から跡を付けようと迫ってくる。だが立体的な機動を得た二人に追い付けるはずもなく、遂には互いの気配も分からなくなるほど離されてしまった。

    ここまで来れば一先ずは大丈夫だろう、と言うところまで移動し、屋上に飛び乗った所でオクタビオは足を止め一息つく為マスクを顎下にずり下げる。ブラッドハウンド、と呼ばれた背中の狩人は高所が苦手のようで、若干震えつつも、自分より小柄なオクタビオの肩にしっかりと両手を回していた。
    「まぁこんな所だろ、血を出しながらだったらもっと早く走れるんだがな!」
    そう言い、手持ちの注射器をクルクルと回す。注射器には既に怪しく光る蛍光緑の液体が充填されている為、血を抜くと言う訳では無いようだが、液体の使用に何らかの代償が必要なのだろう。ゆっくりと聞いていたブラッドハウンドは、高所に怯みつつも「それは連発すると危険だろう。身体が心配だから、使用は控えてくれ。」と芯のある声で静止し、「それに、貴方なら薬に頼らずとも充分逃げ切れる。貴方さえ居れば恐れるものは無い。」と続けた。
    「ハハッ嬉しいねぇ!惚れ込まれてるな俺様は。んじゃ、血の代わりに流れる汗は止まらねえけど、勘弁してくれよな。」
    「…こんな時でも軽口叩ける貴方と長く居れば、恐れよりも肝が座ると言うものだ。」
    「おーい、それちょっとバカにしてねぇかー?」

    オクタビオはムッと口許を尖らせるが、いつの間にかガスマスクを外していたブラッドハウンドの口許が優しく弧を描いていたのが目に入り、途端愛おしくなる。そっと頭を抱き寄せキスを贈るとブラッドハウンドも最初こそ驚いたが、片手は背中へ、もう片方は肩へ回して応じ束の間の安息を分かち合った。

    「さぁて、あいつらが近付く前に、どこに向かおうかね?」
    暫しの休憩の後、完全に逃げ切る為に飛ぶ準備を始めたオクタビオが声を掛けた。
    「…貴方となら何処へでも。」
    ブラッドハウンドもガスマスクを付け直し、殺し文句を唱えつつオクタビオの背中から肩へ再び手を回す。
    「そんじゃ、二人っきりになれるまで飛ぼうぜ!」

    その言葉に回された手がしっかり応えたのを確認し、屋上から街の中へと消えていった。




    ▼以下、無駄に長い余談ーーーー
    ………っていう夢を見ましたァァァ。

    ※シャツ男について
    夢では最初、膝がぱっかり開いてそこから波動砲撃たれそうになったのですが、フードが「ハラミの方が威力は高い」ってフォローして肋骨開き始めました。前日にロー○ンの焼き鮭ハラミおにぎり食べたのが影響したと思われます。

    ※フードについて
    繋がりの無い方なので、驚きました。何故出てくれたのだろう。考察が捗ります。

    ※世界観について
    完全に私が小学生の頃遊び場にしていた団地街でした。オクタンが待っていた場所は公園だったのですが、団地街と公園を挟む大きな道路までそっくりです。あの公園、今は遊具が全部無くなってしまったので少しノスタルジーを感じました。


    ※そもそも体調悪くて寝込んでいたのですが、こんなにはっきりとした夢を見れてすこぶるテンションが昂りました。
    文章は三人称ぽく纏めてますが、夢で見た私の視点は一人称でした。
    誰視点かは言うと殺されそうなので秘密にします。
    …そのモザンビークは仕舞ってください。ハンポなくても私は死にます。

    ちなみに、夢占いで「逃げる」という行為は総じて運気が下がっている状況らしく、当てはまった項目を並べてみると、ストレスの蓄積、自分1人ではどうしようも出来ない困難や障害の発生、どうしようも無く追い込まれている状態、繰り返される現実逃避、解決しない問題、そもそも問題が何かを認識できないほど不安定な精神、、。
    ………などなど散々でした。夢だけど夢がない。

    でも一緒に逃げる相手が良き相談相手となるらしいので、ストレスを感じたらこれまで以上にAPEXに打ち(撃ち)込もうと思いました。
    申し訳ないほど弱い為、自分からはとてもお誘い出来ませんが、見かけたら応援宜しくお願い致します。

    ーーーーーーーーーー
    ここまでお付き合いくださり有難うございました(*´-`)
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