Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    z_jousan

    @z_jousan

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 46

    z_jousan

    ☆quiet follow

    善野の性格深掘りしたメモ

    善野業行の内面部の考察と覚え書き善野業行の内面部の考察と覚え書き

    ・主に「自己矛盾」と「多くの感情が蠱毒のように殺し合い生かしあっている」男。
    ・自己矛盾のきっかけはおそらく幼少期。両親に兄のオマケ扱いをされ、親戚には疎まれ、使用人には腫れ物のように扱われ、唯一兄だけが彼を心から愛したが、彼の「みんなには業行が必要。みんな僕たちを愛してるんだよ」という事実とは異なる認識(少なくとも兄の業平はそのように認識しており、弟が疎まれているなどと考えたことがなかった)を刷り込まれるうちに、兄の言動と両親の態度、自らの環境の矛盾に苦しみ、何が正当なものなのか分からなくなってしまったのだと思われる。

    ・善野は器用貧乏と言えるほどに文武両道の素質を持っており、それだけ見れば兄を凌ぐほど。だがその能力を過剰に持て囃す者がいる反面、両親からはまともに評価を得られず、彼自身も「これが出来るようになって何かメリットがあるのか。どうせすぐやれるようになるのだから、努力などしなくてもいいし誰も俺を見ない」と努力や前向きに学ぶ、という意欲をなくしているため、彼は現状として刀遣い壱段の素質がありながら弐段の座に甘んじている。

    ・また一貫した正当な評価、健全な批判(傷つける目的ではなく意見を正すための批判)を人格形成期の少年時代に受けたことがなく、それが初めて得られたのが恐らく旧コトブキ捜査班に所属してからのこと。
    そのため「コトブキ捜査班」という組織に対し「自らを受け入れてくれた場所」だと感じており、組織そのものに依存している。

    ・秘密主義者、というより自らの弱い部分や大切にしているものを他人に知られたり触れられる事を嫌う。また執着しているものへ勝手に踏み込まれることがいわゆる「地雷」のため、殉職した美鶴さんの後釜としてコトブキ捜査班に鶴賀院が入班した際は、「八ヶ代美鶴の席(善野にとって聖域とも言える場所)に軽々しく土足で踏み入る者」としてかなり攻撃的になっていた。鶴賀院に美鶴さんとやや共通する部分があったのも原因か。(呪術的支援を得意とする、歳下、名前の「鶴」という一字など。他人から見れば取るに足らない事柄ではあるが、善野本人にとっては大きな問題である)
    だがその反面、自らが後輩に大人げない行動や言動を取っていること、自分の愛した人はいないこと、そもそも既に班員でもなんでもない自分に口出しする権利がないことを理解はしている。

    ・現コトブキ捜査班の班員たち(鶴賀院、鷹田さん、小福さん、南里さん、更田さん)を「守るべき後輩」と考えており、彼らが成長するのを喜びながらも、善野にとっての「守るべき後輩」という役割から降りないで欲しい(強くならないで欲しい、成長しないで欲しい)という屈折した感情を持っている。

    ・コトブキ捜査班の班長である寿一郎さんを自らの理想像と重ねて見ている節があり、「清く正しく強く、誰にも汚すことの出来ない正義を執行する者」「理想の父親」「こんな人が兄であれば良かった」という願望をなすりつけている。

    ・「刀神」という存在をそもそも嫌っている。得体の知れないものである、という認識が強く、特に人間型の刀神は「得体の知れないものがわざわざ人の形をしている」としてかなり苦手。そのため、梟切物部のことは旧コトブキ捜査班時代から嫌い。妖魔に近い存在である梟切と、善野が羨望と崇拝的な目で見ている磐井寿一郎がバディである事実も内心では嫌悪し、あってはならないことだと認識している。
    善野は未だにコトブキ捜査班へ通いつめているが、基本的に班員たちの契約している刀神は、居ないもの、自分には見えていないものとして扱っている。

    ・天照で働くようになってから現在に至るまで、まともに刀神と契約できた試しがない。上記のような思考も影響しているだろうが、刀神側からは「血が腐っている匂いがして嫌だ」と言われたことも。善野家は古くは平安時代の公家から細々と続く家柄ではあるが、「清浄に古きを守り新しきを取り入れた家」ではなく「古い家柄でありながら親族同士の妬み謗りが渦巻く家」の面が強いため、「血が腐っている」と評されたものだと思われる。

    ・メタ的にも彼の生まれには色々諸事情があり、それも人格の複雑化の一因となっているかもしれない。
    例えば、善野は刀神の公式から妖魔作成可のアナウンスがあれば妖魔になるはずだったキャラであり、その際は「妖魔個体名:業平」として実装されるはずだった。
    また彼の設定は一度修正されており、元は「霊感商法で稼いでいた詐欺師」という設定があった。これは完全にNG事項を読み落としていた私の責任ではあるのだが、このために善野業行というキャラの設定は一度死に、適切なものに修正され(つまり産み直され)実装された。

    ・鶴賀院には密かな確執を持ちつつも、かつての美鶴さんのポジションにいる人間の為、どう接すれば良いか考えあぐねている節がある。未だに彼を認めたくないという思いと、後輩として可愛がりたい気持ち、頼りたい(依存したい)気持ちが綯い交ぜになっている。そのため結果的にはちょっかいをかけながらも距離を保とうとする面倒な接し方をしている。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works