あに独白みたいな?―お前がナルニアか? かーいいなぁ―
初めて会った時にそんな言葉を掛けられた。
膝を曲げて私の目線に合わせて、にひひと笑うその姿がなんだか陽の光にも似たものを感じた。
眩しい彼を直視する事が出来まず、また陰鬱な自分が恥ずかしくなり父の後ろに思わず隠れてしまった。
父はそんな私の姿を見て彼に何かを言っていたような気がする。
「そんな調子で悪魔学校の番犬が務まるのか? ナルニアにすら横を向かれて…」
「あれぇ。そんな風に見えちゃう? 恥ずかしがってるだけだと思うけど」
けたけたと笑いながら肩を軽く叩かれ、父は私へそうなのか?という問いかけを含んだ視線を投げかけてくる。それはそれで気恥ずかしさと気まずさもあり、なんとなく目を伏せてしまった。
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