先に逝った入間の元に逝きたい金庫番死にたいが為に前線に行くが生還してしまう
酒を呑みヤニを吸う眠れぬ夜は続き死人の様な有様だが生きている自分
全て投げ出し死に縋り付きたい
入間の元へ逝きたい
夢枕にも立たない薄情な奴
何百何千何万と罵詈雑言した
言い返せ
僕はそんなんじゃないとヘラヘラしながら言い返しにこい
冷たいシーツ
1人分空いたベッド
重みを感じない腕
減らない菓子、甘い歯磨き粉
俺の分だけの洗濯物
ひとつ、ひとつ世界から入間が消えていく
トリガーを引けない人差し指
「先生?僕がいなくても生きてくださいね?僕、おじいちゃんになった先生が見たいですから」
やくそくですよ
そんな小さなやくそくを果たすために今日も逝きそこなう
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