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    時雨子

    フェリディミ

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    時雨子

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    蒼月後の小旅行 こんな感じでいくつか短いお話を書きたい 長編でなく連作 いっぱい書ける自信はあんまり無い

    ◆フラルダリウス領南部へ0.序

    大樹の節の始まり。ファーガスの北部では未だ雪の名残を残しながらも、まだら模様に点在する土から新芽が覗きだしている。
    終戦から早数年。未だ戦禍の傷跡は生々しく人々の暮らしに影を落とすが、荒れた農地を整え、戦災で居住を失った者たちのための家を建て、それらの復興事業を口実に身よりの無い民と退役兵を働かせ、生活するだけの給金をどうにか捻りだした。

    そんな、ある日の事だった。
    目の前で山積みとなっていた書類が突然消えた。
    「今日のお仕事は終わりです。明日いっぱいはご自由に」
    多忙に次ぐ多忙を極め、さあ復興も次の段階だという時の事だった。まだ日も高く、休息の時間には程遠い。だというのに家宰が仕事を取り上げ、しれっとした顔で「貴方の王がお待ちですよ」などと告げてくる。
    家宰は流石フラルダリウス相手に長く勤めてきただけあって頑固で意思が強い。だからこちらも遠慮なく何の真似だと文句を付けようとするが、その前に「待て」が出来ない猪が執務室に堂々と侵入し、俺の目の前で満面の笑みを浮かべた。
    「市井を見て回ろうと思う」
    「……我が領の視察をなさりたいのであれば午後にでも馬車を用意させましょう、陛下」
    金糸が眩しい。このところ綺麗に整えられるようになったそれは、窓から差し込む春の日差しを受け、光をそのまま紡いだかのように輝いている。
    時に冷徹さすら感じる美しい白皙の容貌は、今は柔らかい笑みを浮かべる。雪の下から蕾が花開かせる様を思い出したのは、この男の能天気さに大いにあてられているだけに違いない。
    決して臣下の前では見せない顔だと分かっておいて、つい臣下としての言葉を吐いてしまったのは、その顔に流されるのを厭ったからだ。
    どうもこの顔を見ていると、どんな頼み事も聞いてやりたくなってしまう。
    「何を言っている。お前も来い」
    と、言い返してくるのも気付いた上で太々しく宣うのだから仕様のない。
    これでも、以前はしおらしかった。――公的な会議でもないのに畏まった口調をしたら目に見えて戸惑い、公私の区別が出来ていなかっただの、いくら幼馴染といっても慣れ慣れし過ぎたかと――しきりに此方の顔を伺うものだから「ただの嫌味だ」と教えてやれば、それはそれは能天気な顔で安堵の笑みを向けてきた。
    ――まるで嫌味が通じていないではないか。
    頬を引き攣らせて睨みつけてやっても、ディミトリは「フェリクス、フェリクス」と擦り寄るばかり。
    今、まさにそうだ。
    「お前が立て直した街を見たい。……あくまで、余暇として」
    公私混同ではないと主張したいらしい。
    近頃のディミトリは円熟した王らしく公私の区別を厳しくし、公平無私たる政治を行うべく気を張り詰めている。それは俺に対しても例外なく、王の右腕、相談役であっても贔屓することはない。もちろん俺も求めていない。己に求められるべきは、この剣と、そして本当の意味でディミトリと対等に議論を交わせることだ。
    その反動なのだろうか。
    「なあ、いいだろう?」
    やけに甘えた声で俺の腕に緩く纏わりついて引っ張る頃には、空気を読んだ家宰が礼儀正しく部屋を退出していた。
    気を利かせているつもりなのか。要らん世話だ。
    思いきり鼻から息を吸って、あらゆることに深い溜息を吐いた。
    「そういうのは命令として出せ。王の求めに応じて所領の何処を見せて後ろめたいことがあるなど、いついかなる時でも有り得ん」
    「フェリクス。俺も鈍感だと言われる方だが、お前ほどではないと思う」
    「何の話だ。余暇でまで視察まがいの事をするな。自分の為に時間を使え」
    じゃれついてくる大きな猪の頭を軽く叩けば、ますます顔が緩むのだから全く以て解せない。
    「ああ、だから自分のために時間を使おうとしている」
    「どこがだ」
    すると、ディミトリは如何にも上機嫌に俺の手を掬い、甲に薄い唇が触れた。
    「好いた者を逢瀬に誘うのは、余暇に適していないか?」
    どうだ、と言わんばかり。恰好だけならば美しい物語の騎士に見えたであろうが、期待に満ちた瞳は正面から見れば何とも言えないあどけなさすら感じる。
    大体、そういうのは俺が儀礼上でお前に対してやるべきものであり、喩え冗談であってもお前が俺にするものではない。
    「俺は回りくどい言葉は好かん」
    そう告げると、ディミトリが口を開きかけるが、手のひらを突き出してそれを制止した。こいつは時々、俺の心臓を止めるような直截な言葉を吐く。加減というものを知らんのか。
    「……お前が、王ではなくただのディミトリとして、仕事も立場も忘れるならば、付き合ってやろう」
    騎士のそれではなく、友人として、恋人として両手を取って指先に唇を這わせると、俺のディミトリは快晴の空のような瞳を世界で一番美しく輝かせた。


    1.港町へ

    「それで、どこを見たいんだ?」
    「港がいいな」
    「別にいいが……まだ大したものは無いぞ」
    フラルダリウス領南部の地は、東に小さな内海を挟んでデアドラ、スレンと面している。国境がなくなり、スレンとの融和が進む今であれば、交易を推進することは民に取って悪くない話だ。
    リーガンの後継ぎがどこぞへ行方を眩ませて――最近になって東の隣国で大層な身分であると判明したが――デアドラは北隣のエドマンド家の協力によって建て直しをしている。
    かの伯爵が、この港町開発のための取り引き相手だ。
    さすが、辣腕の論客という噂に違わず手強い相手ではあったが、ゴーティエとブレーダッドから支援もあり、交渉は実を結びつつある。
    海路が拓けることで、フラルダリウスだけでなくゴーティエとブレーダッドに大いに益があるのだ。今までは同盟領に渡るためにオグマ山脈を越えるために限られた道しかなく、当然山賊に狙われやすかった。コナン塔は長い間、山賊の根城となりやすく、フラルダリウスが管理すべきであったが戦時も戦後もなかなか手が回らなかった。
    北上すればアリルの地、その熱さで食糧など運ぼうものなら腐ってしまう。南下すれば山並みは険峻さを増す道は、大量の荷物を運ぶことは困難を極める。第三の方法、海路を推し進めてきたのである。最北の地ゴーティエの沿岸は冬に凍って流氷が漂い始めるが、フラルダリウス領側は通年で船の出入りが出来る。
    とはいえ、デアドラのように華やかさとは未だ程遠い。
    むしろ、立ち上がり始めの海運事業を担う、筋骨逞しい男たちがうろついている街は傍目から見て治安が悪そうに見えるに違いない。
    我が領ながら、逢瀬に誘う場所としては不適当が過ぎるのではないのか。
    厩舎で馬で鞍を付けながら胡乱げに横目で見やれば、ディミトリは朗らかな笑みで馬を撫でていた手を止めて振り向いた。
    「釣りが出来ると聞いたが」
    「……誰から」
    「先生だ」
    「まだ管理人も置いておらんと伝えたというのに……」
    確かに、先日に視察のため訪れた先生もとい大司教は「ところで釣りは出来るのか?」と食い気味に探ってきた。
    あの食に対する執着はなんなのだろうか。目の前の猪にも見習ってほしいところだ。
    「……まあいい。少し待ってろ」
    鞍を装着した愛馬は早く出かけたいのか、カツカツと蹄を鳴らしている。それを宥めて厩舎から出ようとするとディミトリの不思議そうな声が追いかけてきた。
    「どこへ行くんだ?」
    「釣り竿を取りに行く。父上と兄上が使っていたものがあったはずだ」
    「い、いや……俺は別にやりたいわけでは……」
    なら未だ開発中の港で何をやろうというのか。まさか、『お忍びで逢瀬』という言葉の雰囲気だけに浮かれているのではないのか。
    「余暇、なのだろう。余暇らしいことをしろ」
    そう言い捨てて背を向けると、少し戸惑った声の後に「あ、ああ!楽しみだな!」と妙に浮足立った、能天気な声が響く。
    他人の事を言えた身ではないが、頭の固い男だ。こういう事は不慣れなのだろう。
    いい機会だ。少しは公務から離れて気を抜く時間を過ごすことを覚えさせたらいい――どうも、そういう役回りはシルヴァンのような軽薄な男が適任のような気はするが、生憎、逢瀬は俺としかさせるつもりは無い。
    たとえ誰であろうと俺以外は許さん。
    ならば、似合わん事でも俺がやるしか無いのだろう。

    2.海岸へ

    白の漆喰の壁、青の屋根の平屋が立ち並ぶ坂の上から見下ろすと、朝焼けの光が水平線に海と空を分かつ白い線を引き、穏やかな波音を立てながら一日の始まりを告げている。
    未だ藍色の空の名残が濃く、あたりの空気は濾過されたように冷たく澄んでいる。
    隣で寄り添う男を見上げれば、形のいい鼻梁の先を赤く染めて、すん、と小さく鼻をすすった。
    「外れかけているぞ」
    「このぐらいの寒さなら平気だ。しかし海沿いの風は独特だな」
    留め金が緩んだ襟巻に手を伸ばすと、素直に屈んでくる。一瞬、犬が主人に頭を寄せる光景が重なった。うっかり出てきた呑気な発想を脳内受け流したが、ぽん、と襟巻を叩いてやると、やはり主人に褒められた犬のように嬉しそうな顔をするものだから仕様の無い。
    時刻は早朝。朝釣りの穴場と評判の岬に向かって、坂を下っている。でこぼことした大雑把な舗装の石畳は、夜のうちに冷気を吸い込み、歩くたびに踵から冷気が立ち上る心地がした。
    昨夕に到着した宿で、早朝から出ると主人に伝えたところ、毛布を持っていけという助言と、おすすめの釣り場を幾つか教えてもらった。
    宿屋は、海からは少し離れているが眺めの良い場所だ。一応、このあたりでは一等地でガラテアから出稼ぎに来ている従業員が多数いる。どうも、彼らの間でどこそこの釣り場が良いだとか、満月の夜が良いだとか噂を広げているらしい。
    ……妙に釣りが流行っているように見えるのは、公務で来た筈の大司教が呑気に釣りでもしていたからなのだろうか。
    「お前の領も海に面しているだろう。行ったことは無いのか?」
    「ああ、何も無いからな。最近はお前のところみたいに海路の開拓の議案も提出されているんだが、何せ冬は船を動かせなくなる。夏期のみでもゴーティエとダスカーへの船を出したいんだが管理費用を考えると収支が合わないし冬期の間の仕事口も……あっ」
    次第にぶつぶつと独り言のように呟き始めた口は、俺でも目の前の朝焼けの海でもなく、石畳の方へ下がっていく。実際にはその思考と視線は遠くフェルディアの方へ向けられていたのだろう。
    言葉の途中でそのことに気づいたディミトリは、恐る恐る俺の顔色を窺ってきた。
    「仕事の話は無しだと言った」
    強めに睨みつけてやれば、ディミトリは叱られた子犬のように項垂れる。
    「すまない……」
    「フン。別にいい。お前の事だから逆に気を張られても鬱陶しい。というか、内海の島を避暑地として誘致する話も進んでないのか」
    怒ってない、と示すように先ほどの話に乗ってやると、ディミトリはいくらか安堵を声に滲ませた。
    「あ、ああ。避暑ならフェルディアで間に合っているだろう、ということでな」
    「そうか」
    「あ、フェリクス!海岸が見えてきたぞ!」
    取り留めもない会話を続けていると、早くも砂浜が見えてきた。朝の海岸は穏やかな波の音だけ静かに響く。船の出入りする港からは離れており、建物も特にない。道すがら眠たげな様子の漁師風の男が釣り竿を持って怠そうにしているのをちらほらと見かけたが、それでも長い海岸線に海の方へ突き出した岬を進んでいけば、次第に人っ子ひとり見かけなくなった。


    2.桟橋で

    「……寒いな」
    「……ああ」
    岬の端には短い桟橋があり、小舟が鎖で繋がれていた。厳重な錠前がついているようだが、おそらく付近の住民のものだろう。小さな船体は傷だらけで塗装は剥がれているが丈夫そうで、最近使われた形跡もある。桟橋を歩けば少し軋む音が立ったが、どこか崩れることも無さそうだった。
    無人ながら誰かしらが来ては管理しているのだろう。どうやらこの場所は一部の人間には知られた場所らしい。
    勝手に使っていいものか、とディミトリは心配そうだったが、桟橋で釣りをする分には問題ないはずだ。もとより港付近の土地一帯は、フラルダリウス家直轄の管理下にある。港以外の沿岸の土地は誰が権利を占有するものと定めた覚えは無い。
    大体、此処へは王と公爵ではなく、私人として来たのだ。
    遠慮なく、釣りを、余暇を。
    「っくし!」
    ……やはり似合わぬことなど、するものではなかったのだろうか。桟橋に二人並んで腰かけていると、朝焼けに煌めく海は絶景ではあったが潮風を真正面から受けた。
    精一杯くしゃみを抑えたつもりだろうが、釣り竿が激しく揺れる。釣果は今のところゼロだ。
    昼までに釣れるだろうか、と不安を覚えながら一度釣り竿を引き、荷物から毛布を取り出した。
    隣で大きな体躯を縮ませるように膝を抱えて座り込むディミトリは、しきりに首を傾げている。ファーガスの将たるもの、いつもはこの程度の寒さでへこたれるものではない、とでも思っているのだろう。
    「……掛けておけ」
    今は厳寒の時期のファーガス北部よりはずっと暖かい。だが、じっとしていれば普段以上に寒いし、こんな場所で身体を動かすわけにはいかない。
    そんなことはファーガス生まれの人間なら知っているし、決して備えをおろそかにしていた訳ではない。ただ、こうも遮蔽物の何もない場所でずっと動かず、日の出前の潮風に当たるのは、慣れない感覚だった。
    今更ながら宿屋の主人が毛布を勧めてきた理由が良く分かる。
    「フェリクス」
    再び釣り竿を取って座ろうとしたら、服の裾をくいくいと引かれた。
    ――まったく、子供のような真似をするな。二人でいると気が緩むのか、子供の頃のような仕草をすることがある。
    悪い心地ではない、そうではないが、癖になってしまったら困る。そのような隙だらけの振舞いを俺以外の者の前に晒すかもしれない。そう思うとどうにも臓腑の底から不快なものが込み上げてくる心地がする。
    だから、文句を付けてやろうとしたが、目線を下に向けた途端、用意していた言葉は溜息に変わった。
    「……フェリクス、寒い」
    片手に毛布の端を握って鳥の羽のように広げている。分厚い毛布は潮風に当たっても浮き上がることは無い。
    だから大人しく一人でくるまっておけばいいものを、無防備に開くものだからまるで冷気を防げていない。鼻の頭は先ほどよりも赤くなって――そして、頬も耳も赤くなっているのは、果たして寒さだけのせいだろうか。
    「…………あまり不用意なことをするな」
    誰が見てるとも知らんというのに。
    俺とディミトリは元々、自他共に認める親友同士だ。別に親しい事自体は隠し立てはしていない。ただ、公言もしていない。
    特別親しいのは自明なのだから今更言うことでもない、と言うのは建前で。ディミトリが下世話な邪推の対象にされるのは想像するだけで相手に斬りかかりたくなる衝動を覚える。無論、感情のまま見知らぬ他人に理不尽な敵意を向けるのは己の未熟さ故であり、そもそも下らない事に感情を注ぐくらいならばディミトリに情を注ぐ。
    それが分かっているのかいないのか、ディミトリは割と無頓着だ。
    「誰も見てない。誰か見てたって問題無いだろう」
    「大ありだ。お前に妙な醜聞を立てられるのは不愉快だ」
    屋外で、人前で、知り合いや友人の前で。そんな顔を見せるのは不用意で――俺の心臓にも悪い。あまり唐突にいじらしいお願いをされると、断る術が無い。
    「立たないさ」
    そんな俺の胸中を知ってか知らずか、ディミトリはいとも簡単そうに宣う。
    「何故、そう言い切れる」
    「……今日は、仕事も立場も忘れた、ただの男だ。ただの男に醜聞なんて立てても面白くない。精々が下町の噂話だ」
    やはり分かっていない。
    能天気だ。能天気過ぎる。だが、ディミトリとは、こういう男なのだ。
    「さっき仕事の話をしたくせによく言う」
    呆れ果て、ディミトリの隣に寄り添った。能天気な男に感化されただけだ。頬も耳も首も熱を持っているのは、気のせいだ。
    だというのに、能天気な男はそれでも飽き足らず、またも不用意な誘いをかけた。
    「フェリクス。寒い。もっと、こちらへ寄ってくれ」
    「もう十分寄っているだろう」
    「もっとだ」
    お互いの赤くなった顔を見つめあったら、もう駄目だった。
    つい最近まで、此奴は甘えるのが下手だった。余りに下手で自棄になって甘やかしたのが、いけなかったのだろうか。
    いつの間にか、こうも巧みに甘えて。いつの間にか、こちらの逃げ道を塞いでいる。
    いいや、そもそもディミトリを前にして逃げるという選択肢は無い。
    ディミトリの細腰に片手を回すと、俺の首に腕が絡みついてくる。いつの間にかディミトリの釣り竿は海から糸を引きあげられて桟橋の上に置かれていた。俺の視線を独占する隻眼は朝焼けの光に眩しそうに細められ、そのまま瞼がゆるゆると下りていく。
    待ち望むように薄く開いた唇が艶めかしい。
    「…………」
    吸い寄せられるように唇を合わせ、頬へ、鼻先へ、目尻へ、優しく触れさせ合う。
    昇り始めた陽は、雪よりも清らかな肌を、黄金よりも気品ある黄金を、どんな宝石も適わない美しい蒼を鮮やかに彩る。
    これに見惚れない人間がいる訳が無い。この光景を見るのは俺ひとりだけではあるが。
    その優越感にそそられ、しばらく飽くことなくディミトリと優しく唇を重ね合った。

    魚が釣れる一番良い時間帯を逃してしまったことは、言うまでもない。


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