アッシュフォード学園高等部。ルルーシュ・ランペルージは、学園の高嶺の花だった。そして、僕は高校で再会したルルーシュの幼馴染で、たったひとりの友達だ。
見るからに優秀なDomのルルーシュとイレブンのSubの僕。パートナーとして付き合うようになったのもつまりは必然だ。ただ、僕にはほんの少し違和感があったのだけど。
マナーハウスのルルーシュの部屋で、いつものプレイが始まる。
最初は、服を着たままでKneel(お座り)と命じられた。ベッドに腰かけたルルーシュの足元に腰を下ろし、長い脚に頬擦りをして甘えてみせる。
「僕、犬みたいだね」
「そうだな、俺の可愛い日本犬だ」
ルルーシュは、イレブンのことを日本と呼ぶ。小さなころ、一年間だけ一緒に過ごした時間を今でも大事にしてくれているんだ。ルルーシュの前だと僕も日本人でいていいのだと思える。嬉しくて、尻尾を振って喜びを伝える代わりに、どうやればいいんだろう? 見上げると、僕を見下ろすルルーシュも嬉しそうに微笑んでいた。顎を持ち上げられて、こちょこちょっとくすぐられたので、その手の甲を舐める。僕たちはすぐに服を脱いで、ベッドでじゃれ合い始めた。裸になるのは、パートナーになってからの信頼関係を積み重ねてからがベストだと言われているけれど、僕らはとっくに信頼の面はクリアしてるよね?
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