R-18 敗戦焼跡闇市 上野の地下道の浮浪児姉妹にほどこしをする
昭和21年
私は、しばしば上野の地下道に赴き、戦争浮浪児たちに施しをすることが習慣になっていた。
①②
「さあ、米軍放出の缶詰めだ。食べたまえ。ヒロポンもあるぞ」
「おじさま……。いつも…いつもありがとうございます」
③
「ヒロポンはねぇ、すごく高いのよ。でも、おじさまが分けて下さって」
「さあ、今日は屋根のある家で寝ようじゃないか。ついて来たまえ」
④
「すごいや! フトンがふかふかだよ! ここで寝ていいの?」
「はっはっはっ。勿論だとも。ほら、ヒロポンだ」
⑤
「ちょっとチクッとするからね。でも、頭がスッキリして、すごく気持ちよくなるんだよ」
⑥
「おねえちゃんには、あたしが打ってあげるね!」
⑦
「あはっ、あはは! すごく気持ちいいです。ヒロポンってすごいです」
「家が焼けちゃっていらいだね、おねえちゃん。あははは!」
⑧
「こんな体ですけど、お礼のしるしです。あはっ、妹は初めてなんですよ」
「おねえちゃん、はずかしいよぅ……」
「それはいかん。モルヒネを打ちなさい。満州から持ち込んだものだ。初めてでも気持ち良くなる。君もどうかね?」...more
⑨⑩
「おねえちゃん。気持ちいいよぅ」
「このクスリ、すごいです……。あぁぁ頭がフワフワします。きて下さい。一生懸命お礼しますから」
「おじさまぁ、おじさまぁ……早く抱いて下さい」
11
「年甲斐もなく、こんなになってしまったよ。はははは……2人で慰めてくれるかね?」
「はいっ。喜んで」
「よろこんでっっ!」
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12
「あぁぁん、おじさまぁ。すごく気持ち良かったです……」
「ふあぁぁ、ぜんぜん痛くなかったよ。おねえちゃん」
13
「どうしてこんなに良くして下さるんですか? 他の人は、浮浪児なんか……」
「君たちは私たちの戦争の犠牲者だからね。多少は罪滅ぼしをさせてくれたまえ。さあ、クスリが醒めたら闇市で服を買おう。合成酒だが、酒もあるぞ」
「お酒まで!」
「わぁい! お酒だよ。おねえちゃん!」
14・15
闇市の盛り場で記念撮影

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