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    suika_disuki

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    suika_disuki

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    サン武で書いたいいお嫁の小話

    【サン武】三途は上司に頭が痛い「三途ってタケミっちとあんまりセックスしないんだな?」
     そう言われた時、飲んでまた珈琲を顔の穴というなから吹き出した。その場にいた灰谷兄弟は腹筋が一瞬に決壊、テーブルに突っ伏し、鶴蝶は気まずい顔をした。
    「……ドウイウコト、デスカ?」
    「そのままの意味だ。月2回しか、してないじゃん。タケミチ、さみしがってるんじゃない……?」
     確かに2回しかしていない。これはクスリのせいでEDとか、キメないと勃つことができない、ではなく夫夫で決めた回数だ。
     というか、寝室覗いてんじゃねーぞマイキー!!いくら人類ヒエラルキー最上位のマイキーでもそれはそれ!これはこれ!だ。
    「回数はヘドロと話し合って決めたんで……。後ろは負担が大きいので。週2でもいいとアイツは言ったんですけど、これからの人生考えたら入れるのは多くて月2で、基本はポリネシアンセックスでって決めたんで。あの、マイキー……。寝室の監視カメラ見るのやめてください」
     そんなボスは切りそろえられた白髪を邪魔そうにかきあげスマホに夢中だ。
    「ふーん」
     俺の話聞け!嫁の、タケミチの話は生返事すんな!連絡入れてんのタケミチにだろ!!
    「ボス聞いてます?」
     蘭が耐えきれず椅子から転げ落ちてる。いくらでも笑え。単身者が!俺が本気出して宅配弁当やめて欲しいと頼めばお前ら二度とタケミチの飯食えねーんだぞ!!ギッと睨むと笑ってた竜胆は既に宅配弁当タケミチに胃袋を捕まれているのか蘭を小さな声で諌めている。
    「三途……。タケミっちって、何が好き……?なんにも要らねぇって言うんだ。車か家でもやろうかと思ってたんだけど……」
     夫の前でガチのプレゼントしようとしてんじゃねえぇぇー!!
    「そうですね……。最近飯作る量増えたんで……業務用の調理場とか調理具が欲しいと……言ってましたね……」
     お前らのせいで炊飯器が家に何台あると思ってんだ。一気に炊きあがるからうるせーんだよ。
    「店を出したいってこと……?それは……タケミっち忙しくなるからなぁ……」
    「一般家庭の台所じゃ限度ってものがあるからじゃないですか?」
     鶴蝶がそうじゃない、と優しく訂正する。
    「なら、どっかに調理場作る?俺ん家の近くとか」
    「勤務地遠いとキツイってヘドロ言ってたんで……。一応場所はアイツにも聞いてください……」
     そう伝えるとマイキーは何度か連絡をしている。恋する顔してるのはいいが、人の嫁狙って恋してんじゃねぇ。
    「……はぁー……。三途、引っ越せよ」
    「……今の所、予定ないんで……。あの家ヘドロ気に入ってます」
     場所戦争はタケミチの勝利のようだ。
    「それはもうおいおいでいいわ……。あ、三途に言いたかったんだよ」
    「何ですか?」
     とても真剣な顔をしている。やっとスクラップの話か?
    「お前、体位騎乗位以外すんな。タケミチ見えねぇだろう」
    「あの……ボス……。ヘドロで抜くの、やめてもらっていいですか」
     言うまでもなく、笑いと衝撃の二つの意味でこの場にいた全員が食ってたものや飲んでたもの、ヨダレを吹き出した。
     人の嫁で抜いてんじゃねぇええ!!!!


    end





    「ヘドロただいまぁ……」
     マイキーに無駄に無駄な仕事を押し付けられた。帰宅予定が大幅に狂ってしまった。
    「おかえりチヨくん!」
    「……よぉ。早かったな三途……」
     駆け寄るタケミチがギュッと抱きつき、お帰りのチューをしてくれる。その後ろから何故かマイキーが……。
    「マイキーくんがチヨくんに大切な話しがあるって来たから、待っててもらったよ!ご飯温めて来るね!」
     パタパタ掛けていくタケミチ。
     職権乱用して、謀ってんじゃねぇよ!!
    「用って……ナンデショウカ……」
    「……。忘れた……。早く帰って来てんじゃねぇ」
     凄まじい小声で言ってくる。
     聞こえなかった。俺は何も聞いてない。
    「タケミっちご飯ありがとう。美味しかったよ……。ずっと一緒にいられたらいいのに……」
    「喜んでもらえて嬉しいっす!家庭料理しか作られないけど、三途家の味が気に入ってくれて嬉しいっす!ね、チヨくん!あ、マイキーくんがお酒持ってきてくれてるよ」
    「……おぉ……あんま呑むなよ……?そんな強くねぇんだから」 
     酔わせて食うつもりでしたか?NTRシュチュエーションに出くわしたら間違いなく王といえども撃ち殺しますが。
    「チヨくんがいないのに呑まないよ~。ずっとチヨくんの話聞いてもらってたんだ」
    「俺、そういうの嫌いじゃなくなったよ……。タケミっち」
    「あんまり誰かにチヨくんの事話せないから……つい話し過ぎちゃって……チヨくんの上司さんなのに……ごめんなさい」
    「タケミっちの声可愛いからずっと聞いてたい……」
     マイキーは段々人妻モノの熟練度を上げている 。愛する夫話聞きながらヤれるなって顔するな。
    「三途も帰ってきたし……帰るわ。タケミっち、またね」
    「はい、また遊びに来てください!」
    「……ウッス」
     マイキーを送り出し、新しく作られた料理を食べる。
    「……ヘドロ……、あんま俺の同僚とか、上司でも家にあげんな……」
    「?大丈夫だよ?」
    「俺は……心配してんだよ……。お前可愛いから……」
    「ち、ちよくん……。そんな、心配しないで?俺、チヨくん以外かっこいいって思ったことないからね?……うーん、でも、チヨくんが嫌ならもうしない」
    「もし来たら1回俺に連絡してから入れてくれ……」
     チヨくん心配性!でも心配してくれて嬉しい!と抱きつき、久しぶりに2人で入浴し、風呂で予定外の行為を楽しんだ。
     後日、またマイキーに謀らた。しかも、振り込め詐欺で使う、特定の番号への着信を出来なくする工作をされて連絡が来ず、半日以上が経過した。これは、これはついにヤラれたかもしれない。部屋に帰ると裸の2人とか吐く。
     慌てて家に帰ろうとするが灰谷も九井も乾も邪魔してくる。何を取引きしたか問い詰めれば「協力したら、マイキーがヤッたあとヤラせてくれるって言っていた」と、終わった。マシまで終わった。精神安定剤摂取しないと……!!薬を飲もうとタブレットを探す。
    「チヨく~ん!おかえり」
     まだ飲んで無いけど、幻覚か?可愛いタケミチがこの本部にいる。沢山の袋を持って。
    「ヘドロ……なんで……?それ……」
    「マイキーくんが朝から家に来て、お出かけしてたんだ!水族館と、動物園ハシゴした……!!あとね、これ、お揃いで欲しいって言ってた靴もマイキーくんが買ってくれたんだ……!!オネダリしてないよ?!夫夫の記念にって……!!」
     お前、お前……。お前相当レベル高いな?タケミチ。そしてマイキーも……。夫夫の物買わされる男の気持ちも、買ってやりたい気持ちも1ミリも分からない。
    「ボス……。嫁がなんかすんません……」
    「タケミっちが喜んでくれるなら、俺なんでもしてあげるよ。デート楽しかったよタケミっち……また行こうね」
     頭を下げ、タケミチが手を繋いくるので握り返し帰宅する。
     荷物は動物園と水族館のぬいぐるみ。お揃いで色違いのスニーカー、服だった。配送された物もある。バカラのグラスやその他食器も……。
    「あ、これがマイキー君専用のお弁当箱!3つ買ったからチヨくんが持って帰らなくても次の日回収できるから安心していいっすよ」
    「……今度……、俺たちも出かけるか」
    「なら、温泉旅行行きたいなぁ……。ね、チヨくん……」
     意味深な視線に、彼奴らにバレずに全力で計画する。



    end



     
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