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    mukuge_4_24

    @mukuge_4_24

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    mukuge_4_24

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    稲葉とバグ個体のこいぬたちが某遊園地に行く話を書きたいとこだけ書いたまとめです。
    1回も乗り物乗ってる描写が無いですが乗り物も乗って1日楽しんだと思ってください。

    ⚠︎稲葉がいぬにめちゃくちゃ甘いので苦手な方は注意してください。うちのこいぬたちは稲葉が大好きです。

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    recommended works

    nogoodu_u

    DOODLE命ふたつ(さみくも)
    さみ→くも所感。花見ボイスの話です
     晩春の雨は細かく、霧に近い。村雲は今日も、腹痛を訴えてしくしく泣いている。
    「雲さん、大丈夫ですか」
    「うん」
     五月雨の膝に突っ伏す背を撫でていた手を髪に通すと、心地良さげに息を吐く。無理をしているわけではないようだ。
     開け放った窓の外に、もうほとんど散りかけの桜が見えた。わずかに残った花も雨に落とされつつあり、それが彼の顔色の青白さと重なる。
     
     本丸で花見の宴が開かれた時のことだ。誰かが顕現して間もない村雲の髪を指して、桜の色だと言った。それを聞いて五月雨は、逆ではないかと思ったのだった。
     五月雨は人の身を得てからは冬しか知らず、春が来るよりも先に村雲を迎えた。だから五月雨にとっては、村雲が桜の色なのではなくて、桜が村雲の色なのだ。そのことを自覚して以来、桜を見るとなんとなく、村雲を思い出してしまう。 
     
     五月雨は俳家で、忍びで、犬であるから、神も仏もなくただ生きている。それでも村雲江という刀を見ていると、生とは苦しみであることを強く意識する。
     以前もこんなふうに村雲を介抱してやりながら、五月雨は苦しむ村雲を見かねて思わず、どうしてこんなところに来たのかと訊いたこと 1788