antidote　ん、と小さな声。緊張で力の籠る唇から震えが伝わり、黒々とした睫毛が揺れる。
「Darling……イサミ」
　そんなに怖がらなくていいと教え込むように親指の腹でやわい唇を撫でた。
　こんなにも美しいのに本人ばかりがその輝きを知らず、無頓着に放置され続けてきた肌を丁寧に整えたのはスミスだ。ボディやリップでクリームを使い分け、決して傷つけないように優しく擦り込む手に「お前って結構マメだな」とすっかり感心するイサミを何度笑顔で誤魔化したことか。まさかこんな事をするのは――スミス自身さえも除いて――イサミだけだよと言えないのは、全てはスミスの為の下ごしらえだからだ。
　スミスの手によってスミスの為に磨かれた皮膚。だから、触れる権利は自分にだけあるとスミスは存分に堪能する。何度か撫でさすれば躊躇いながらも口は薄く開いて白い歯が覗く。健康的に焼けた褐色気味の肌に白さが映えて、スミスは感慨に耽った。

『嫉妬』いつもの様にそのあたりを燃やし尽くし、魔法石を回収する。ハンターを奴隷のように扱う新ハンター協会は、地下に住んでいる残った人々の最後の拠り所でもある。

最上は精神に限界を感じていた。築き上げた物は全て崩れ、残っているのはちり紙一枚。雨で濡らせば溶けて消えそうなほど、脆くなっていた。

そんなハンター協会も最上の様子を異常だと判断し、カウンセリングを受ける事になった。最初は鬱陶しいので断ったが、何度も何度も受けろと言われ、いつの間にか最上は頷いていた。

カサついた指先を摩りながら個室の椅子で座っていると、見覚えのある男が入ってきた。

「―――――美濃部ハンター」

「最上ハンター、お久しぶりです、随分痩せましたね」

邪教系列之Freddy's Hat × Toy Freddy's Hat“弗拉特（Frat）哥，我们只是帽子而已吧？”
小小只的弗洛亚特（Froyat）坐在睡着的玩具弗雷迪（Toy Freddy）头上，压着他的呆毛，朝身边同样坐在睡着的玩具弗雷迪（Freddy）头上的弗拉特看过去，脸上的表情似乎有点呆滞。
“啊、是啊弗洛亚特，有什么问题吗？”弗
弗拉特有点奇怪地看向弗洛亚特，似乎不明白对方的问题意义。
“那么……我们为什么有人形？”弗洛亚特看着自己抬起来的双手，手有点颤抖，“这是……正常的事吗？”“如果你觉得纸杯蛋糕吉他麦克风手电筒和电风扇可以变成人形的话，那大概不会有这个疑问了。”弗拉特十分淡定，似乎没有对这个现象有任何奇怪和怀疑。
“那些都是些重要物品，而我们只是帽子！”弗洛亚特有些愤怒地握紧双拳。“帽子当然很重要，我们得保证自己不会从他们头上掉下来露出他们可爱的呆毛。”弗拉特很恶劣地笑了几声，开始玩弄弗雷迪头上的呆毛，“虽然我失职了几次就是了。”他耸了耸肩。