ミントティーの話むしむししています。
おとうとねこはむしむしがきらいでした。あついのです。
「暑いな」
あにねこがぐったりしています。
おとうとねこはしっていました。
あにねこはきおんさときせつのかわりめによわいのです。おとうとねこいじょうによわいのです。
「だるい? ナオキ」
「まだ耐えられる」
まだたえられるとしんようしてはいけないとおとうとねこはまなんでいます。
つぼをかかえてじしつでぐったりしているあにねこからはなれました。
かいだんをおりるまえにきょうゆうスペースからざるをとってきます。
そとにでて、なかにわをあるきます。
たどりついたのはみんとおんしつでした。
みんとおんしつはていこくとしょかんのなかでもきけんすぽっとにかぞえられるばしょでした。
このなかでそだてられているミントたちはていこくとしょかんのおにわをはかいしてしまうのです。
おとうとねこはつぼをあしもとにいおてからミントをぶちぶちとしゅうかくしました。
たくさんとります。
スペアミントです。
とったミントをざるにいれていんしょくしつへむかいます。
いんしょくしつはていこくとしょかんぶんかんでかずすくないりょうりができるおへやです。
「なにしてるんだ」
ちゅうにびょうねこがあらわれました。
「ミント。ミントティー、つくります」
おとうとねこはこたえます。ざるいっぱいのみんとをあらってから、にだすとミントティーができます。
「多くないか?」
「……多い?」
「多いだろう」
とにかくミントをたくさんとってきたのですが、おおいなといわれました。
おとうとねことしてはいっぱいミントティーをつくればいいので問題はないと思いましたが、
どうするんだ? とちゅうにびょうねこがいってきました。
「直木さん。裏の敦君におかゆをつくってもらったよ」
「悪いな……」
「無理しないでね」
ミントティーをもっていったところ、ともだちねこがおかゆと豆花をもってきていました。
うらのねこがつくってくれていたようです。あにねこはおとうとねこにきがつきます。
「お茶、もってきてくれたのか」
「ミントティー。作る。作りました」
「ありがとな」
おとうとねこはともだちねこがそんなにすきではありません。おかゆはとりがゆでした。
「夜のウルタールも無理しないでね。僕も手伝うから」
「今日ぐらいは出ておかないと明日から雨らしいし」
「無理。駄目」
あにねこはむりをしやすいのです。あにねこはミントティーをうけとるとのみました。
「美味い。爽やかだ」
「ゆうごはん、もつ。もってきます」
「じゃあ僕がお茶を淹れるよ」
「助かるよ」
おとうとねこ対ともだちねことなっているようでふたりはあにねこをしんぱいしています。
そのきもちがわかっているのであにねこはれいをいいつつも、からだにきをつけることにしました。