ロスジェネサンタ「アーネスト! お前がサンタにならねえと『くま』がミニスカサンタクロースになっちまうからなってくれ!!」
「何があった」
クリスマスにはまだ早いはずだ。ヘミングウェイは執筆中の原稿を片付けた。声の主はフィッツジェラルドである。ヘミングウェイは自室で作品を書いていた。
「一足早い保育園のブックサンタが必要になっちまったんだ……」
フィッツジェラルドが言うには分館の管理者の白い方である『くま』と松岡譲が買出しに出かけたら、雪道でこけて怪我をした女性を助け、
彼女が保育園に絵本をこれからクリスマスプレゼントとして寄付をしに行こうとしていた時だったらしい。慈善活動としてこちらもちょっと絵本を寄付することにしたのだが、
『くま』がサンタクロースの服を着るべきだろうかとなり着たら浮くだろう……となったらしい。
「……なんで俺が」
「保育園児がミニスカサンタを見るんだぜ」
「浮くな。……仕方がない。今回限りだ」
「俺も行くぜ!」
クリスマスか、とヘミングウェイは想う。時がたつのは早いとなったがまずはミニスカサンタを止めるためにヘミングウェイは動くことになった。
「衣裳はあるんだろうな」
「ミニスカじゃねえから」
「当たり前だ」