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    ruelafayette_m

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    最近はマイブームなので創作三國志も垂れ流します。
    いろいろです。いろいろ。

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    ruelafayette_m

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    メビヤツの仲間たちの続きはあるにはあるけど雰囲気が異なるし、書く予定のないもの。

    1行目から人が死にます。

    同人誌「メビヤツの仲間たち」の続きのようなもの。↓↓↓↓↓下の方にあります↓↓↓↓↓















    山田さんの息子はそこそこ忙しいので母の死に目には会えなかった。夜中にタクシーを捕まえてたどり着いた母の病室にはなぜか防犯ロボット?がいて大きな目(というか目しかない)でこちらを見てきた。実家に設置されている防犯ロボットらしい。
    会社を休んでいろんな役所の手続きだのの諸事手配をして、なんとか慎ましい葬式を執り行った。町の人々は自分にも弔事を述べていくが、なぜかロボットにも声をかけていく。むしろロボットへの方が同情にあふれていた。

    メビヤツの1機「まるちゃん」は緊急通信会議を開き、呼びかけても山田さんが動かなくなった件についてメビやつたちに相談した。
    残念ながらメビヤツたちは誰もその解決策を知らなかった。病院にいるメビヤツによると老齢の人間にはよくあることらしいので、そのまま様子を見るということで会議は終了した。

    火葬場に行くにあたっては、参加する町民たちが口々にロボットを連れていくことを勧めてきた。
    町民はロボットを「連れて」いくという。「持って」いくとは言わない。
    隣家の鈴木さんは自分のロボットも持ってきた。「ポチっていうのよ」との説明に犬みたいですねと答えると、犬を飼いたかったのとのことだった。山田さん息子はどう会話をつなげればいいのかわからなかった。このロボットには耳もなければ足もなく、犬とは程遠い形状だったからだ。

    「まるちゃん」は火葬場からまたもや緊急通信会議の開催を要請した。人間たちが山田さんを砂にしたというのだ。ツボに入れられていくその砂を「山田さんよ」と、よく家を訪ねてきていた「鈴木さん」という人間が教えてくれた。
    先覚者であるメビヤツはその話を聞いて、納得したように蓄積した情報を共有した。砂になった人間はやがて元の姿に戻る。うちにいる人間はいつもその過程を繰り返している。あの人間は尻にビームを打てば一発で砂になる。
    なぜ突然人間を砂にしたのかはよくわからないが、何か理由があるのだろう。うちのロナルド様がやっていることに間違いはないはずだ。
    とにかくもとに戻るまでしばらく待とうという結論をもって、会議は終了した。

    火葬場だけではなく、山田息子の蕨にある賃貸の自宅にもロボットを持っていくようにと町民たちに勧められた。
    今では役所に勤めている高校の同級生、田中まで「連れていくよな、もちろん。ブルーレイにも対応してて便利だし」とロボットを持っていくことを勧めてくる。挙句の果てに「持ち出しに関する役所の手続きとかは任せろよ、こういうときだし手伝うよ」と勝手にロボットを持ち出す手続きを済ましてしまった。
    仕方なく宅急便に出そうとしたら、宅急便の人にはかわいそうだから連れて行けと言われ、駅についたら駅員がいかにもかわいいという風にロボットを撫でてきた。駅にもロボットはいた。駅員の帽子をかぶっていた。
    帽子といえば、片付けを手伝ってくれた隣家のおばさんに、大量の帽子を持っていくように言われた。ロボットの帽子らしい。
    そういえば母は編み物が好きだった。

    +++++++++++++++++++++++

    この先、息子はダンピールの嫁と結婚したりする。嫁はロナリスト。
    メビヤツたちはずっと、砂が人間になるのを待っている。
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