コサアドちゃんになるまで1「……ぃ……お……ぃ……聞こえる〜おーーい」
ここはどこだ……
「おっ!お目覚めかい、おはようさん。」
辺りをキョロキョロ見渡した、見た事ない部屋のベッドだった。
「安心しな、ここ病院。」
ワタシを起こしたアドソンはそう言った
白い体に赤と青の角、長髪
全く状況が読み込めない混乱した状態の中
彼にワタシは尋ねた。
「キ、キミハ?ドーシテワタシハ、ビョーインニイルノデショウ?ドコモイタクナイノデスガ……」
「おやおや?メモリーが抜け落ちでもしたのかな?」
メモリー……そういえばワタシは何をしていたのか?そもそも自分が何者なのか思い出せない……まるで今までの記憶が全て無かったかのように……
アドソンである事は間違いないのだが……妙に毛深い……
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