【曦澄】クリスマスまで7日【腐向】友人と家政夫にばかり頼ってばかりでは、物事は進まない。
「あの、晩吟?」
「なんだ」
大学の食堂で、家政夫のお弁当を食べながら藍曦臣とテーブルを挟んでいる。
食べながらというよりも、藍曦臣はすでに食べ終わりお茶を飲んでいた。
昨日より食欲がないらしく藍曦臣は、弁当ではなくゼリー飲料を飲んで食事をおわらせいた。
「確認したいんですけど、私たちの家に帰ってきたいと思ってくれているだろうか?」
「悪いか?あなたが帰ってくるな、というなら帰らない。観世の所にでも転がり込む」
そういうと、ピシリと藍曦臣の茶碗から悲鳴が上がる。
「……随分と彼に信頼を置いているんだね」
「何を拗ねてるんだ」
「別に、あなたに頼られるのは私だけがいいんだよ」
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