姉だと思っていたはずなのに。ハンジは俺の隣の家に住む3つ年上の幼馴染だ。
小さな頃は甲斐甲斐しく面倒を見て遊んでもらったが、俺が小学生に上がる頃には突拍子のない事ばかりするハンジのストッパーへと役割は逆転していた。
夜は遅くまで本を読み漁り寝坊するのでちょっと早めに迎えに行くのが日課だったし、試してみたい事があるんだ!とこちらの制止も聞かず謎の行動に巻き込まれたり。
とはいえ小さな頃の恥ずかしい話を山ほど知ってるハンジには頭が上がらない部分もあり、またそうした日々が日常だったから、俺が中学に上がった今も変わらずに交流が続いている。
ハンジは高校生になって見た目だけは女子高生らしくすっきりした。はじめて制服を着た姿を見た時に悪くないと思ったのは秘密だ。
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