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    chienomaru

    @chienomaru

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    chienomaru

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    リヴァハン年齢逆の現パロ。どちらにも彼氏彼女がいますが、潜在的には想いあってると思う。この後リヴァイくんは頑張るみたいです。

    以前年齢逆転書いてみては、とありがたいお言葉いただきつつ書けなかったのですが、今突然書きたくなり深夜テンションでアップしました。

    姉だと思っていたはずなのに。ハンジは俺の隣の家に住む3つ年上の幼馴染だ。

    小さな頃は甲斐甲斐しく面倒を見て遊んでもらったが、俺が小学生に上がる頃には突拍子のない事ばかりするハンジのストッパーへと役割は逆転していた。

    夜は遅くまで本を読み漁り寝坊するのでちょっと早めに迎えに行くのが日課だったし、試してみたい事があるんだ!とこちらの制止も聞かず謎の行動に巻き込まれたり。
    とはいえ小さな頃の恥ずかしい話を山ほど知ってるハンジには頭が上がらない部分もあり、またそうした日々が日常だったから、俺が中学に上がった今も変わらずに交流が続いている。

    ハンジは高校生になって見た目だけは女子高生らしくすっきりした。はじめて制服を着た姿を見た時に悪くないと思ったのは秘密だ。
    とはいえ、ハンジは近すぎて姉のような存在。親がノー残業デーの水曜日は毎週我が家にハンジが来て夕飯を一緒に食べるのは今になっても変わらなかった。

    俺は中2になるとクラスのマドンナ的女子と付き合うようになった。思春期男子らしい女子への興味があったし、クラスの男どもが可愛い可愛いと囃し立てていれば気になって、そんな折に告白されれば断る理由なんかない。
    それをハンジに報告したとき、一瞬虚をつかれたような何ともいえない顔をしたが、すぐに「わーさすがモテモテなリヴァイくん!青春を謳歌してくれたまえ!」と言われた。どこのおやじだ。

    学校では成績も良かったし運動もできて可愛い彼女もいる。一点の曇りもない順風満帆な学生生活だ。
    そんな何の不満もなかったある水曜日、俺は街中で歩くハンジを見つけた。学校帰りだろう、制服を着て歩いていたが、その違和感に目を疑った。見知らぬ男と手を繋いでいたのだ。

    「は…?」

    道案内か、何かの実験か…とあり得ない可能性も考えたが、ハンジはどこかよそ行きの、それでも楽しそうな綺麗な笑顔で男と話していた。
    頭をガツンと殴られたような衝撃。なぜあのハンジが?いや、なぜ俺はこんなに驚いている?

    その後の事はよく覚えていない。帰宅しベッドに乱暴に横になっても、先程みたハンジの顔がリフレインする。
    その日ハンジは夕食を食べに来なかった。


    翌朝、寝不足の中登校しようと家を出るとハンジがいた。わざわざ聞くのもダサいと思わなくもないが、自分の頭がパンクしそうだったから思わず聞いてしまった。

    「…昨日一緒にいた奴は誰だ?」
    「え!見てたのかい⁈やだなぁ…」
    「で、誰だ」
    「…この間告白されて付き合う事になった人だよ。まだ父さんと母さんには言わないでね」

    気まずそうに、でも恥ずかしそうに言うハンジに昨日以上の衝撃を受けた。

    その時、俺の平穏はガラガラと崩れたのだった。
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    chienomaru

    MOURNING※リヴァハン
    ※俺以外の奴と…のネタ
    ※モブハン (notモブリット)設定あり
    ※リヴァイ→→→→(←)ハンジくらい
    ※リヴァイのキャラが定まらない
    ※ハンジさんの描写が薄い(推しへの想いと筆力の乖離が激しかった結果)
    ※ひたすらリヴァイが不憫ですが、ハピエンのつもり
    ※低クオリティです。
    「今週末引越しなんだ。同棲する事になって…」


    今何と言った?
    お前は俺と二人で暮らすんじゃないのか?
    そのためにまた生まれて出会ったんじゃないのか…?

    ーーー


    俺は子供の頃から別の人生の記憶があった。小さな時はおぼろげだったが小学校高学年になるとそれがいわゆる前世というものだと理解し、そこからは鮮やかに記憶が蘇った。
    貧しい生活、大きな化け物を倒す日々、その後世界と対峙する中でも、ほんのささやかな安らぐ時間ももっていたこと。
    かなりショッキングな人生ではあるが、それでもその時代に生きたからそうしたんだろうと、どこか冷めた気持ちで捉えていた。今の平和な世界での人生の方を自分のものだと思えるくらいには現在の人生に根を下ろしていたのだ。

    そんな自分が記憶を持って生まれた理由として考えられるのは一つ。

    「いっそ二人でここで暮らそうか」

    静かな森で耳にした言葉。応えたくても応えられなかった。これを実現させる為だろうと確信していた。

    俺は当たり前のようにまたハンジに出会い、そして暮らすものだと思ってきた。なかなか見つけられずに不安になる事も時にはあったが、いつか必ず出会えるという 2944

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