しでんのはなし-----------
しでんがとてもよかったので
めもしたいけど
いろいろありすぎて
なにかいていいかわからないんだ
してる
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男士役者さんの負傷から
休演と代役発表となったときに
「一番ツラいのは演者さんだから」
ってのをやたらみかけて
ずっと考えてたんだけど
こういうときのツラさに
なんで順位付けすんだろう
ずっと稽古してきて幕開けてすぐに怪我して降板はツラい
それまで一緒にがんばってきた仲間関係者もツラい
やっと取れたただ一枚のチケットが休演になったのもツラい
当該役者さんをみたくてたくさんチケット取った人もツラい
他にも色んなツラいがあるのに
順位付けなんて無意味な発言する人はおちつけ
とか考えていた
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大阪の幕が開いた頃に
当該役者さんがついっとされてて
職業人としてきちんとお客さんのツラさに配慮できて偉いなあ
って
むかし人間役の演者が腹痛で唯一のチケットが吹っ飛んだ時に
演者さんたちが仲間を庇う発言ばかりで
心底呪った日のことを思い出していた
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そんなことを経て
贋作の代役…
とか思いながら観にいったのですが
遜色なく素晴らしいというか
こちらはこちらの素晴らしさというか
演技のことは判らないけど
おそらく上手いんだろうなあって
なんかこう
浦島と一緒の場面ではふっと柔らかくなるとか
そういうのがあっての
終盤の苛烈な戦闘場面との差とかが
すごくて
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っていうか
虎徹演者さんたち全員
真剣必殺フォームで
腹が上下してるのに
台詞は滔々と発せられていて
なんなんだすごい
ってなってて
服着てたら察せられないとこまでみれるのも
興味深くて
真剣必殺フォーム万歳
(靴履いたままだったけど(笑)
っていうか真作さんの演者さんは
ジャマトのお兄さんしか知らなかったんで
わははっておもってたんですけど
劇中
ずっときちんとポーズ取り続けてて
会話が盛り上がってるときに少しはずして
三点リーダーしてて
あーーーーー!!!!
ってなりました
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今回のステ
真贋問題で真作側が理不尽に謝罪とかしない
贋作側に加害者としての自覚がある
各キャラがキャラの設定画を意識して演じているのがわかる
浦島が兄弟仲良くを強要しない
(真贋にこだわってるのがにーちゃんらしーやとまでいう)
ちょこちょこと真作さんが少し離れて三点リーダーしてる
真作さんの舌打ちもそっぽむくのも
なんもかんもゲームの真作さんベースだーってなる
嬉しい
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それぞれの譲れないこだわりはそのままに
それぞれの立場を変えることができないことを
「絆」と表現したんでちょっとだけ「えー」ってなったのを
後半の怒涛のながれで押し切って「そうだね」ってなる
そのへん
脚本が演者さんの熱演にまかせた部分なんだろーなって
演劇ならではの表現のひとつなんだろーなって思いながら観てた
(「これがえんげきのちからです」って名言の幻聴が聴こえる)
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贋作さんと代役さんについては
心伝がよかったので今回思い切ってチケット買ってたのもあるし
配信で観てさらに期待を高めていたので
残念過ぎる残念っていまでも思っていて
正直 九州までにわんちゃん戻ってきてほしいと思ってたけど
代役さんすごくて
なんかよくわからないけど短時間で台詞と動きぶっこんで
キャラの解釈もそれなりにぶっこんでこれやってんだーって
他の演者さんたちほど立ち絵とか意識してる感じがないんで
そこまでの余裕はなかったのかなーとおもいつつ
からだでっかいし申し訳なさそうにしつつ贋作名乗りを辞めない
ふてぶてしさみたいなのもすばらしい
(いや図録では「ふてぶて」ではなく「のびやか」とかかれてるんだけども(笑)
代役さんが九州大楽までやる発表もみてたけど
リピチケ買って有休取りました
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真贋を仲良し兄弟にさせるのもそうする人たちも
カプ扱いするのもそうしてる人たちもすごく厭で
今回の舞台に関してそういう解釈の余地があったらって
すごく怖くて
でもあの贋作さんの演者さんなら大丈夫だろうって
おもってはいたけど
配信観るまでちょう恐かったし
配信観てそんな余地のない怒涛の展開に
現地が楽しみになった途端のトラブルで
代役の人の解釈がまた不安になってしまって
現地行くまで
演者さんが変わって最後の怒涛のあのあれに
気持ち悪い甘さをいれてきたらどうしようって
ちょーーーー不安だったんだけども
代役さんも贋作さん同様に甘さの余地もない真剣さだったので
とても嬉しく思いました
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あと浦島だって江戸時代生まれだから
江戸時代知ってるはずなのに
とくに主張しないで話を進める大人さもよいし
江戸時代が進んで
明治も大正も昭和も平成も令和もなくなったら
昭和名物帳が作られないから
浦島と…特に蜂須賀は
その名前を号とされずに
たくさんたくさんある虎徹のひとふりのままだったろうから
実は清麿よりピンチだろオマエラ
とか思ってみてました
清麿は名乗らなくても
山浦環正行は作刀続けたろうから
源清麿は名前が変わるだけで
存在は変わらないかもしれない
って思うんだけども
しかし「江戸三作」の名は冠されなかっただろう
とも思う
水心子と清麿の焦りの差は
そういうところにもあるかもしれない
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個人的には
贋作の清麿説はねえだろっておもってて
なぜなら虎徹の刀と清麿の刀は
鉄の雰囲気からぜんぜん違うので
そして清麿の刀の評価が上がったのは
昭和の戦後になってからという話を聞きかじったので
それまでは「評価の高くない名前」だったんだろうなと
であればあれは
新選組局長を賊軍として馬鹿にしたい人たちが
「そういうこと」にしたんだろうと
だから初の顕現台詞でいうのは
贋作を強調した自虐だろうと思っていて
極めたら「清麿」って言ってないんじゃないかなって
思っているんだけども
きちんと確認していないので自信がない
ので
解釈としては
士伝は自分の解釈とは全然違うのだけれども
こういうのは
違う解釈の物語も楽しいですねってなるやつなんで
脳内の清麿が「そういうのもたのしいよね」っていう
幻聴が聴こえる
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東京休演から代役決定して再開してしばらくまで
真作さんの演者さんもおそらく関連で忙しくなって
SNSとか途切れてた時に
それでも
浦島の演者さんのいんすたに
真作さんの演者さんがいいねしました
って表示されていて
そういうSNS運用やってんのって
ご本人なのかスタッフさんなのか
よくわからないんとか思いながら
なんかでもすごく和んでました
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