デルフィニウム「ツナマヨ?」
「え?僕の欲しい物?」
「しゃけ、しゃけ!」
「うーん…あ、もうすぐ洗剤が無くなりそうなんだ」
「おかか…」
そう言う事じゃないと、
狗巻君が首を横に振る。
「違うの?でも…思い浮かばないや」
「…こんぶ」
僕の言葉にガッカリした雰囲気。
本当にどうしたのかな?
僕達は付き合っている。
二年生に上がるタイミングで、
僕から狗巻君に告白をした。
里香ちゃん以外に好きな人が出来るなんて、
奇跡だと思う。
そう…
狗巻君は僕にとって【奇跡】なんだ。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
それから一ヶ月後…
任務が続いてやっと高専に帰れる僕は、
狗巻君に会いたくてLIMEをした。
【今日、帰るよ。部屋に寄って良い?】
絶対に「良いよ」って
返信してくれると思ったのに…
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