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    suzu3648

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    suzu3648

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    お題:ダーズンローズ
    ※hpyu数年後
    ※すでに付き合っている
    初めての作品投稿になります。読みにくかったらすみません。書かせていただき、ありがとうございます。

    #hpyu版深夜の60分一本勝負

    【君の未来に花束を】

    君に伝えたい事があるんだ。
    でもきっと真っ直ぐに伝えるだけでは、この想いの全ては伝えきれないから。


    『勝者、チャンピオン:ユウリ&ホップチーム!!』

    スタジアムに割れんばかりの歓声と優勝コールが鳴り響く。今回のガラルスタートーナメントで、ユウリは幼馴染兼ライバル、そして恋人であるホップと参加した。これまで何度も色んな人と組みながら参加しているトーナメントではあるが、やはりホップと組むのが1番楽しく、そして安心すると感じている。何より、この優勝した景色をホップと眺める事が、ユウリにとって何よりも嬉しいのだ。

    「やったねホップ!組んでくれてありがとう」
    「こちらこそ!ユウリと組んで優勝出来て嬉しいぞ」

    お互いに腕を交わしながら感謝し合い、いつものように優勝インタビューを受け、そろそろ閉会式かなと考えていると会場が少しざわめき出した。

    会場を見回すと、控え室の方からダンデやジムリーダー達がこちらに向かって歩いてきている中に見慣れない人が混ざっている。

    「え、お母さん??」

    なんとそこにはユウリの母親が一緒に入場してきていたのだ。しかも、ダンデとホップの母親まで一緒だ。

    「なんで?? え、これ何のサプライズなの??」

    いつもの閉会式とは違う雰囲気に、ユウリは困惑しながらホップの手を握る。するとホップはユウリの手を握りながら「ちょっと一緒に来てくれないか」と手を引いてダンデ達の方へ向かって行く。

    今から何が起こるのだろうかとホップに手を引かれながら考えているうちに、気付けばユウリの母親の前まで連れてこられた。

    「お母さん、これは一体何なの?」
    「ふふっ、ユウリ。それはこの後のお楽しみじゃないかしら。ホップ君、後の事は頑張りなさいね。私からは『感謝』を」

    そう言うと、ユウリの母は一輪のバラをホップへと渡した。ホップはそのバラを受け取り、「ありがとうございます」と言うと、次はこっちだぞとまた手を引いて歩き出す。
    次に向かったのは、ホップとダンデの母親だった。そしてまた、「私からは『誠実』を」と、バラを渡される。

    よく見れば、それぞれのジムリーダー達の手には各々がバラを持っていた。赤や白、ピンクに紫、橙に緑まで…。
    そしてホップと一緒にそのバラを一つずつ受け取って行く。

    「ボクからは『信頼』を」とヤローさん。
    「私からは『幸福』を」とルリナさん。
    「僕からは『希望』を」とカブさん。
    「我々からは『愛情』を」とサイトウとオニオン君。
    「私らからは『情熱』を」とポプラさんとビート君。
    「ウチからは『努力』を」とメロンさんとマクワさん。
    「俺らから『尊敬』を」とネズさんとマリーちゃん。
    「俺サマからは『栄光』を」とキバナさん。

    まるで、ジムチャレンジの頃のように一緒に周っていく。そして最後に待っていたのはガラルの太陽である、ダンデさん。

    「ダンデさん…」
    「ユウリくん、ホップ。優勝おめでとう。しかしホップ、お前は今から1番の勝負時だ。頑張れよ。俺からは『真実』を」
    「サンキュー、兄貴」

    そう言ってダンデさんからバラを受け取ると、ホップはコートの真ん中までユウリを連れ出し、そして向かい合った。

    「ユウリ、このバラのブーケはな『ダズンローズ』っていうんだぞ。ある地方の古い因習なんだ。12本のバラはそれぞれ「感謝」「誠実」「幸福」「信頼」「希望」「愛情」「情熱」「真実」「尊敬」「栄光」「努力」「永遠」を象徴していて、ダズンローズを贈ることは「12のことすべてをあなたに誓います」という意味を持っているんだぞ」

    そう話すホップはゆっくりと跪き、ユウリの手を優しく取ると、真っ直ぐに見つめて言葉を続ける。

    「でも、オレはそれだけじゃないと思ってる。それぞれのバラを贈ってくれた人達にも自分はその人を大切にするって誓いを立てているんだと思うんだ。ユウリ、オレは君を愛してる。この花束に君の未来を誓います。オレと結婚してください」





    翌日の朝刊の一面には【ガラルの女王 熱烈プロポーズに歓喜】の文字が飾られた。そしてその横には優勝のトロフィーと12本のバラの花束を幸せそうに抱くガラルの女王と、彼女を抱きしめている婚約者の写真が載っている。
    記事には、この大々的なプロポーズは婚約者が大会が決定した際に各所へ「もし自分達が勝てたら手伝って欲しい」と根回ししていたものであり、もし敗退してしまったら等とは考えず全力で挑んだと語ったという。また、この時の様子は生配信でガラル全土に放送しており、プロポーズが成功した時はスタジアムのみならず、街全体…いやガラルの全ての場所で歓声が湧き上がったかのではないかと綴られていた。
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    suzu3648

    DONEお題:ダーズンローズ
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    【君の未来に花束を】

    君に伝えたい事があるんだ。
    でもきっと真っ直ぐに伝えるだけでは、この想いの全ては伝えきれないから。


    『勝者、チャンピオン:ユウリ&ホップチーム!!』

    スタジアムに割れんばかりの歓声と優勝コールが鳴り響く。今回のガラルスタートーナメントで、ユウリは幼馴染兼ライバル、そして恋人であるホップと参加した。これまで何度も色んな人と組みながら参加しているトーナメントではあるが、やはりホップと組むのが1番楽しく、そして安心すると感じている。何より、この優勝した景色をホップと眺める事が、ユウリにとって何よりも嬉しいのだ。

    「やったねホップ!組んでくれてありがとう」
    「こちらこそ!ユウリと組んで優勝出来て嬉しいぞ」

    お互いに腕を交わしながら感謝し合い、いつものように優勝インタビューを受け、そろそろ閉会式かなと考えていると会場が少しざわめき出した。

    会場を見回すと、控え室の方からダンデやジムリーダー達がこちらに向かって歩いてきている中に見慣れない人が混ざっている。

    「え、お母さん??」

    なんとそこにはユウリの母親が一緒に入場してきていたのだ。しかも、ダンデとホップの 1953

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    【君の未来に花束を】

    君に伝えたい事があるんだ。
    でもきっと真っ直ぐに伝えるだけでは、この想いの全ては伝えきれないから。


    『勝者、チャンピオン:ユウリ&ホップチーム!!』

    スタジアムに割れんばかりの歓声と優勝コールが鳴り響く。今回のガラルスタートーナメントで、ユウリは幼馴染兼ライバル、そして恋人であるホップと参加した。これまで何度も色んな人と組みながら参加しているトーナメントではあるが、やはりホップと組むのが1番楽しく、そして安心すると感じている。何より、この優勝した景色をホップと眺める事が、ユウリにとって何よりも嬉しいのだ。

    「やったねホップ!組んでくれてありがとう」
    「こちらこそ!ユウリと組んで優勝出来て嬉しいぞ」

    お互いに腕を交わしながら感謝し合い、いつものように優勝インタビューを受け、そろそろ閉会式かなと考えていると会場が少しざわめき出した。

    会場を見回すと、控え室の方からダンデやジムリーダー達がこちらに向かって歩いてきている中に見慣れない人が混ざっている。

    「え、お母さん??」

    なんとそこにはユウリの母親が一緒に入場してきていたのだ。しかも、ダンデとホップの 1953

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    君に伝えたい事があるんだ。
    でもきっと真っ直ぐに伝えるだけでは、この想いの全ては伝えきれないから。


    『勝者、チャンピオン:ユウリ&ホップチーム!!』

    スタジアムに割れんばかりの歓声と優勝コールが鳴り響く。今回のガラルスタートーナメントで、ユウリは幼馴染兼ライバル、そして恋人であるホップと参加した。これまで何度も色んな人と組みながら参加しているトーナメントではあるが、やはりホップと組むのが1番楽しく、そして安心すると感じている。何より、この優勝した景色をホップと眺める事が、ユウリにとって何よりも嬉しいのだ。

    「やったねホップ!組んでくれてありがとう」
    「こちらこそ!ユウリと組んで優勝出来て嬉しいぞ」

    お互いに腕を交わしながら感謝し合い、いつものように優勝インタビューを受け、そろそろ閉会式かなと考えていると会場が少しざわめき出した。

    会場を見回すと、控え室の方からダンデやジムリーダー達がこちらに向かって歩いてきている中に見慣れない人が混ざっている。

    「え、お母さん??」

    なんとそこにはユウリの母親が一緒に入場してきていたのだ。しかも、ダンデとホップの 1953