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    chiyokoxxx

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    chiyokoxxx

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    キスの日!?ブラシェリキスの日!?
    ってことで張り切って書いたが寝落ちしたので遅刻。支部に連日連投するのも憚られるのでとりあえずポイピクに投げる。

    不健全なキスを強いられてるブラシェリ無限回見たい。ベロチューって粘膜接触だろ?実質セックスじゃん(?)
    年齢指定ではないが不健全です。

    #ブラシェリ
    bruscherie

    『1分間キスしないと出られない部屋 ※ただし……』 気付けば、白い部屋に閉じ込められていた。
     唯一の出入り口と思われる扉はブラゴの力をもってしても開かず、肌身離さず持っていたはずの本は手元に無い。が、まだ本は燃やされずに、ブラゴがここにいるということは、直ぐに何かがあるような危機的状況ではないようだ。
     他の魔物からの攻撃か、それともその他何らかの原因か……これは一体どういうことかと周囲への警戒と緊張感を高めた瞬間、扉の上のモニターに太字ゴシック体の文字が大きく写された。

    『1分間キスしないと出られない部屋』

    「え?」
    「……ああ?」

     なんだろう、これは。ふざけているのだろうか。
     ブラゴは舌打ちをして扉に打撃攻撃を加えている。どんな素材でできているのか、あのブラゴの攻撃にもびくともしない様を見るに、部屋を破壊しての脱出は相当に困難が伴いそうだ。

     小一時間程が経過しただろうか。全力での攻撃を続けるブラゴにも流石に疲れが見える。息が荒く、米神から汗が伝って足元に落ちた。その間、どこかに抜け道でも無いだろうかとシェリーも部屋の隅々まで探し回るも、壁紙の切れ目さえ見つけることは出来なかった。

    「チィッ……!」

     腹立ち紛れといった様子で回し蹴りを叩き込む。空気を揺らす衝撃波に縦ロールがふわりと浮くも、扉は少し黒ずんだのみに終わっていた。短く悪態を吐いてブラゴが白い壁に背を預け、腕組をする。休憩兼、思案の時間だろう。

    「ブラゴ、」
    「……なんだ」

     声に苛立ちが滲む。睨まれるが、もうこのくらいは慣れっこだ。構わず言葉を続けていく。

    「一度、試してみたらどうかしら」
    「あ?」
    「その、……アレを」

     モニターを指差すと、ブラゴの眉間の皺が深く刻まれた。深く溜息を吐く。

    「必要無い」
    「だって、」
    「だって、何だ?本も持ってねえお前が出来ることは無い。大人しくしてろ」
    「なによ、ちょっとくらいパートナーを頼ってくれてもいいじゃない!こんな明確に条件が書かれているのよ!?そりゃあ、あなたは嫌だろうけれど……」
    「あ?嫌なのはお前だろうが」
    「私がいつブラゴとキスするのが嫌って言ったのよ!?」

     ヒートアップしてなんだか妙なことを口走ってしまったような気が……。まるでそれを望んでいるかのような口振りだ。私とブラゴは本のパートナーで、そうした関係では無いはず。……はず、だ。

    「お互いがその、嫌でないのなら、脱出方法として……あくまで脱出方法としてよ?一度試してみるのも無駄では無いはずよ」
    「…………そうか」

     何も疚(やま)しい提案ではない。不可抗力なのだ。
     知らず早口になり、勢い一息で喋り終えたところで、ブラゴの節榑立った大きな手が、がしりとシェリーの肩を掴んだ。
     強く掴まれる感触にびくりと身体を震わせる。三白眼の赤い瞳と目が合った。真剣な眼差しにぞくりと肌が粟立つ。

    「お前が言ったんだ、シェリー」

     その手がするりと首筋を撫で、顎にかかる。固定するように掴まれ、ムードもなにも無いはずなのにドキドキと心臓がうるさく跳ねる。
     ブラゴの顔が近付いてくる。互いに目は閉じない。敵地の中、目を瞑れば何があるか分からない。だから、そうするのが当然のはず。きっと、ブラゴも同様の考えなのだろう。
     見つめ合ったまま、唇を重ねる。血色の悪い灰色の肌、体温が低そうに見えるブラゴの唇は意外なほどに熱かった。柔らかい唇。むにゅりと押し当てられた初めての感触。
     そういえばこれがファーストキスだわ……ブラゴの方はどうなのかしら…など、ぼんやりと考え始めたその時。

    『ブブーッ!』

     どこからかブザー音が鳴り、バッと身体を離す。唇を合わせてまだ10秒と経っていないはずだ。クイズ番組のSEに似た、不正解とでも言いたげなその音に、ブラゴも顔を歪め、不快感を露わにする。

    「なっ、何よ!?」

     キスしろって書いてあったじゃない!一体何が……
     動揺の中、モニターの画面が切り替わる。
     『1分間キスしないと出られない部屋』の文字が徐々に大きくなり、その文字の下、小さく汚れのように見えていたものが大きく映し出される。

    『※ただし、唇を触れさせてはいけない』

    「は……はぁ!?」
    「…………」

     後出しにも程がある。しかも何だその注意書きは。唇を触れさせてはいけないキス……なんて、一体どうしたら。

    「……シェリー、舌を出せ」
    「え?……ほう(こう)?」
    「そうだ」

     べ、と言われた通りに舌を出す。と、ブラゴの舌が、その表面をべろりと舐めた。

    「ふあッ!?」

     びりびりと電流が流れるような感覚に、驚いて口を閉じてしまう。が、顎の関節を片手でぐっと捕まえられ、無理矢理口を開かされる。

    「あ、ぅっ……」
    「舌を出せ。終わらねえぞ」

     言うや否や、再び舌の上をブラゴの舌が撫でていく。ざらりとした感触が表面をなぞる。先程触れた唇よりも何倍も熱く感じる舌に思わず怯み、舌を口の中に引っ込める。ブラゴの舌がそれを追いかけ、ぐいと顔を近付けた。

    『ブブーッ!』

     ブザーが鳴る。唇が触れたからだろう。モニターを見ると『2秒』の表示。
     い、今ので2秒!?あんな……あんな触れ合いを1分間……60秒という途轍もない時間に愕然とする。

    「逃げるな」

     掴んだままの顎を引き寄せられ、ブラゴへと顔の向きを変えられる。

    「む、無理…無理よ……」
    「無理じゃねえ」

     結んだ唇をべろりと舐められる。ブザーは鳴らず、タイマーも動かない。
     確かに、協力しなければ終わらない。じ、と見詰められて、恐る恐る舌を出す――。

    「……ぅあ…、は………っ………」

     ぱかりと開いたままの口の端から唾液が垂れる。ぬるぬると粘膜同士が擦り合わされる快感は、つい先程ファーストキスを終えたばかりのシェリーには完全にキャパオーバーだった。膝が震え、とても立っていられずその場にがくんとへたり込む。
     
    『ブブーッ!』

     ――42秒。
     カウントの表示が条件未達成の事実を無慈悲に突きつける。

    「はぁっ……は、……ぁ…………」

     『試してみたらどうかしら』なんて、自分が言った言葉を後悔する。身体が熱い。頭がぼんやりして何も考えられない。お腹の奥がじくじくと訳の分からない感覚に苛まれる。

    「口開けろ」

     そう……やり直し、しなければ。
     立てない私に合わせて、ブラゴも視線を合わせて座り込む。頬に触れたまま、その親指が口の中に押し込まれる。ぐにぐにと掻き回されているのにされるがまま、雛鳥のように口を開けてブラゴの指を受け入れる。鋭い爪に浅く舌の表面を引っ掻かれ、痛みではない呻き声が漏れた。

    「舌出せ」

     言われるまま舌を突き出し、ブラゴの舌と触れ合わせる。
     ゾクゾクと背筋を走る悦楽。涙が滲む視界に鮮烈な赤を見る。耳の輪郭を柔くなぞる指先にびくんと腰が跳ね、再び唇同士が触れてしまう。

    「…ぇあ……、…ッぅ……」

    『ブブーッ!』

     ――52秒。

     あと、少しだったのに。自分の堪え性の無さが恥ずかしい。ブラゴにこんなこと何回もさせて、足を引っ張りたくないのに。

    「っ……ごめ、…なさ…………」
    「いい、もう一度だ、シェリー」

     舌を合わせる。ちゅくちゅくと水音が頭に響く。優しく表面を擦り合わせたかと思えば、突き出した舌を唇で挟み、軽く吸われる。唐突に変わった感触に驚き、身を引いてしまい――やはりブザーが鳴る。

    『ブブーッ!』

     ――56秒。

    「はぁ……ぁ……ぶらご………」

     ブラゴがべろりと自分の唇を舐める。てらてらと濡れる赤い舌。言われる前に舌を出して、キスを強請れば、ふ、と微笑ったような気がした。


    『カチャリ……』

     何度やり直しただろうか。ようやく、小さく響く解錠の音に、意識を戻される。と、同時に重ねられる唇。ブザーは鳴らない。溜まった唾液を啜られて、ごくんと飲み下す喉の動きが伝わる。
     ちゅう、と最後に軽く唇を吸われ、ようやく口が解放された。
     完全に力が抜けてしまって、自分で立ち歩ける気がしない。頭の中も霞がかったようにはっきりせず、荒い息のままぼんやりとブラゴを見つめる。

    「……続きはここから出たらだ」

     ひょいとお姫様抱っこのように抱えられ、ブラゴは鍵の開いたドアを蹴破って外へと歩き出した。
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    chiyokoxxx

    DONEキスの日!?ブラシェリキスの日!?
    ってことで張り切って書いたが寝落ちしたので遅刻。支部に連日連投するのも憚られるのでとりあえずポイピクに投げる。

    不健全なキスを強いられてるブラシェリ無限回見たい。ベロチューって粘膜接触だろ?実質セックスじゃん(?)
    年齢指定ではないが不健全です。
    『1分間キスしないと出られない部屋 ※ただし……』 気付けば、白い部屋に閉じ込められていた。
     唯一の出入り口と思われる扉はブラゴの力をもってしても開かず、肌身離さず持っていたはずの本は手元に無い。が、まだ本は燃やされずに、ブラゴがここにいるということは、直ぐに何かがあるような危機的状況ではないようだ。
     他の魔物からの攻撃か、それともその他何らかの原因か……これは一体どういうことかと周囲への警戒と緊張感を高めた瞬間、扉の上のモニターに太字ゴシック体の文字が大きく写された。

    『1分間キスしないと出られない部屋』

    「え?」
    「……ああ?」

     なんだろう、これは。ふざけているのだろうか。
     ブラゴは舌打ちをして扉に打撃攻撃を加えている。どんな素材でできているのか、あのブラゴの攻撃にもびくともしない様を見るに、部屋を破壊しての脱出は相当に困難が伴いそうだ。
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    DONEキスの日!?ブラシェリキスの日!?
    ってことで張り切って書いたが寝落ちしたので遅刻。支部に連日連投するのも憚られるのでとりあえずポイピクに投げる。

    不健全なキスを強いられてるブラシェリ無限回見たい。ベロチューって粘膜接触だろ?実質セックスじゃん(?)
    年齢指定ではないが不健全です。
    『1分間キスしないと出られない部屋 ※ただし……』 気付けば、白い部屋に閉じ込められていた。
     唯一の出入り口と思われる扉はブラゴの力をもってしても開かず、肌身離さず持っていたはずの本は手元に無い。が、まだ本は燃やされずに、ブラゴがここにいるということは、直ぐに何かがあるような危機的状況ではないようだ。
     他の魔物からの攻撃か、それともその他何らかの原因か……これは一体どういうことかと周囲への警戒と緊張感を高めた瞬間、扉の上のモニターに太字ゴシック体の文字が大きく写された。

    『1分間キスしないと出られない部屋』

    「え?」
    「……ああ?」

     なんだろう、これは。ふざけているのだろうか。
     ブラゴは舌打ちをして扉に打撃攻撃を加えている。どんな素材でできているのか、あのブラゴの攻撃にもびくともしない様を見るに、部屋を破壊しての脱出は相当に困難が伴いそうだ。
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