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    翠蘭(創作の方)

    @05141997_shion
    一次創作/企画/TRPG自陣&探索者のぽいぴく
    一次創作の設定等はべったーに

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    翠蘭(創作の方)

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    恋歌さんお誕生日おめでとうございます!!!!!!!!!!また首を洗って待っていてください

    祝福「一番にお祝いをしたかったんです」

    俯きがちに彼女が話し始めた。

    「恋人だからというのもありますけど」

    目線は、手元に。

    「賢一さんが、いっぱい教えてくれたんですよ。嬉しいとか、恥ずかしいとか、悲しいとか、そういうこと。元々持っていたのに気がつけなかった私の気持ちを、最初に気づかせてくれたのは、賢一さんなんです」

    この手を絶対離さない、という強い意思を感じるほど、握りしめている。

    「貴方が居なかったら、私きっと、無為に日常を過ごして、『結局私にはなにもなかったな』って、終わっていたんだと思います。空っぽなままだったんです。ずっと穴が埋まらなくて、そのままだったんだと思います」

    強く、強く。

    「でも、でも貴方が、こんな私のことを構ってくれたから、私の我が儘を聞いてくれたから、諭してくれて、たくさん話をして。だから、私、貴方が死んでしまうのが嫌だって思ったんですよ。あのときあんな風に笑う貴方をみて、嫌だって思ったんです。明日も隣で話をしたいなって」

    ぽたり、ぽたりと手の甲に雫が落ちた。

    「でも私、うまく言えなくて。急に泣き出す変な女の子だったのに、賢一さん、抱きしめてくれたでしょう、私きっと、あの時にはもう、好きだったんだと思うんです。少なくとも、ただ知ってる人、同僚の方ではなくなったんです」

    顔を上げた。

    「……生まれて来てくれて、出会ってくれて、私を好きになってくださって、恋をしてくださって、ありがとうございます。私の隣を選んでくださって、ありがとうございます。……生きることを選んでくれて、ありがとうございます」

    その目は真っ直ぐに、こちらを見て。

    「一番に伝えたかったんです、これからも、伝えていきたいと思ってます」

    そして、

    「愛していますよ、賢一さん」

    ふわりと、花が咲くみたいに、笑っていた。
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