今まで通りで。夕飯を食べ終えた春馬と叶汰は、窓の外を歩く異様な姿をした人々を横目に、この世界のことを理解する為に情報を整理していた。叶汰は学校で見つけた記録帳の内容を読み、この世界には奇妙な病気が何十年も前から流行し始めたが、治療法が1つも見つかっていないということを知った。春馬はSNSでニュースをただ眺めていた。
「〜!疲れた!もう調べない読まない何もしない帰りたい眠い寝たい!!!」
集中力が切れた春馬が子供のように早口で駄々をこねる。だが叶汰はそれを無視をして記録帳を読み続ける。
「叶汰ぁ、もう帰ろうよ!歴史の勉強してる気分でヤダ!」(※春馬は社会科(特に歴史系)が苦手)
「お前が調べたいって言ったんだろ。」
7500