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    活きのいいくじきょを描いています。

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    「AIのべりすと」という小説AIと一緒に書いた小説です。

    ##小説
    ##AIのべりすと

    冷たい誕生日『明日、お前の誕生日だろ。時間空けとけよ』
    そう、兄さんからメールが来たのは俺が眠りにつく前のことだった。
    驚きと嬉しさでスマホを掴み直して返信しようとしたところで我に返る。
    俺には誕生日を祝ってもらう資格なんかないだろ……。
    それでも……嬉しいと思ってしまう自分がいる。
    罪悪感に押しつぶされそうになる。
    でも、どうしても期待してしまうのだ。
    許されるなら、また昔みたいにいられたらなんて思ってしまう。
    そんなこと許されるはずがないのに。
    ……けれど。
    『わかった』
    やっとのことでそれだけ返事をした。
    スマホを放り投げるように手放し、布団を被り直した。

    誕生日当日は落ち着かなかった。
    兄さんに会えるのは嬉しい、けれど誕生日を祝われることにどうしても引け目を感じてしまう。
    「どんな顔すればいいんだよ……」
    待ち合わせはいつもの船着き場だった。
    約束の時間よりもだいぶ早くついてしまったようでまだ船は来ていない。
    少し肌寒い風を感じながらぼぅっと川の流れを見つめていた。
    しばらくすると後ろの方で足音が聞こえた。振り返るとそこにはスーツ姿の兄さんがいた。
    「よお。」
    「兄さん!もう着いてたのか。てっきり今から来るものかと……。」
    「あぁ?時間通りだろうが。それより行くぞ。」
    「えっどこに?」
    「言っただろ。時間作っとけって。飯食いに行くんだよ。」
    「そっか……うん」
    久々だからか妙に落ち着かない気持ちになる。
    こうして2人で近くの蕎麦屋に入った。
    一度だけ訪れたことのあるこの店はカウンター席のみで狭い。
    客がほとんどいないせいもあってかとても静かだった。
    注文したざるそばを食べ終えても会話はあまり弾まないままだった。
    沈黙を破ったのは意外にも兄さんのほうだ。
    「おい、悠。これやるよ。」
    兄さんはずっと手にしてた紙袋をおれに寄越した。
    「開けてみろよ。」
    言われた通りに中身を取り出すと中からは黒いマフラーが出てきた。
    「これって……」
    「最近寒くなってきたしちょうどいいだろ。風邪引くんじゃねぇぞ。」
    「……ありがとう。大事にする。」
    俺の手からマフラーがするりと抜ける。
    兄さんの手が優しく俺にマフラーを巻きつけた。
    「おお、似合ってんじゃねぇか。」
    そう言って笑う兄さんの顔は昔のままで、俺は俯いた。
    「ちゃんと飯食って、デカくなれよォ。」
    そう言ってポンポンと俺の頭を撫でると、懐から取り出した飴を咥えて立ち上がった。
    おめでとうという言葉はなかった。
    兄さんは俺の気持ちに気づいていたんだ。
    祝われるという辛さ。
    俺は少しだけ涙を零した。
    濡れたマフラーはあの時の兄さんの手のように冷たくて、俺にはそれが心地よかった。
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