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    albatrosstale11

    刀剣乱舞は刀×女審神者の夢小説置き場

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    albatrosstale11

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    ねこの日🎀さに

    みんなねこになりたいのさ時は西暦2205年。
    「200年後に人類がいたらさぞ盛大にねこの日のお祝いをするんでしょうね」「きっとその頃もねこは愛されているでしょうね」なんて話していた2022年の200年後である。
    あと17年──、刀剣男士の戦いが続けば、或いは……
    「あの」
    「ん、なんだい」
    「大般若の猫耳カチューシャ、よく似合ってるから私は勘弁してくれない」
    「なに言ってるんだ、ねこの日だぞ」
    この機を逃す手はない、と白いものか黒いものか、と、私の頭に猫耳カチューシャをつけたりはずしたりを繰り返している。有り体に言って、やめてほしい。仕事にならない。
    「かわいいあんたにかわいい猫耳。可愛いの二乗じゃないか」
    「楽しそうね」
    「いいものは、どれだけ眺めても飽きないものさ」
    「……大般若のほうが適任じゃん」
    そりゃ本物のねこだったら見飽きない。ねこだけじゃない、そこにあることを無条件で歓迎され、そしてその感情を一心に身に受けることができる存在たる、刀剣も、刀剣男士も。
    けれどここにいるのは、猫耳カチューシャをつけた大般若長光と、疲れがたまった審神者である。カオスだな、と現実から目を背けるように書類に目を落とした。
    と、大般若長光が私の顔の輪郭を、その長い指先でくすぐるようになぞって上を向かせる。くすぐったくて、声にならない悲鳴があがる。
    「愛されることに怯えるあんたは、生まれたばかりの仔猫みたいだと俺は思うよ」
    そら黙って俺に愛されな、とねこのように口角の上がった男が言う。

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