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    albatrosstale11

    刀剣乱舞は刀×女審神者の夢小説置き場

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    albatrosstale11

    DOODLEお題「甘い」
    甘い。🎀さに
    甘すぎると別の場所が痛くなる三年伸ばした髪を切った。その間、当然だけど夏が三回あって、どうやって暑さをやり過ごしたのか、まったく思い出せない。
    したを向いて作業していると、伸びて耳にかからなくなってしまった髪がはらりと顔にあたる。なんとか耳にかけようとすると、別の手が伸びてきて、後ろから髪を整えてくれた。
    「ありがとう」
    「いいや。あんた、髪伸びたなあ」
    「そうね、切りたい」
    「……もう、昔のようには伸ばさないのかい」
    「うーん、つい切っちゃうんだよね」
    びっくりするくらい嫌なことがなければ、人間は髪を伸ばせないのよと私は口の中で言った。要は復讐で伸ばしていたので、あまり褒められたものではなかったけれど、その頃を知らない大般若は、私の長い髪を結構好きでいてくれたらしい。私も大般若のことを、髪が長いということで親近感を持っていた。長いとこれが困るよね、とか、ご飯食べる度に髪をまとめるのが面倒だ、なんて話したのがきっかけで、まあまあ仲良くなれたと思う。そのうちにやれオイルだやれ髪飾りだと、気の利いたプレゼントをもって足繁く私のもとに訪れては、大般若は私の髪をいじり倒していた。戯れにしては、じっとりとした視線だと気付いたのは私が伸ばした髪を切る頃だった。
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