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    あわ…

    @awa_i7

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    あわ…

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    ユキモモ
    力の強いモモさんがかわい〜!な、
    下ネタ気味の短い文
    ユキさんもかっこよくないので注意

    体力測定 だから、嫌なら力で抵抗できるでしょう?

     心のどこかで安堵してる自分がいる。罪悪感のようなものかも。僕の肩で綺麗な涙を流していた、純粋で無垢な子を僕が変えてしまった──みたいな。でもさ、嫌なら……力で跳ね除けられるだろう? おまえは僕よりフィジカルエリートなんだからさ。なんてね。

    「モモ」

     たまらなくかわいい蕩けた瞳を見下ろしながら名前を呼ぶと、涙の膜で潤んだ視線がゆらゆらしながら僕の瞳を射抜く。僕の目をきれいだと言うけれど、薄暗い部屋、僅かな明かりを拾う鮮やかな苺色は本当に美味しそうだよ。

    「きれいだな」

     目元に唇を寄せると、瞬きしたまつげが僕の頬をくすぐる。かお、あっついな。汗、甘い。ほっぺ、まるい。唇、ふっくらしてかっわい。牙、つるつるでおいしい。肉厚の舌、逃げんのうっま。口の中の鬼ごっこは僕のほうが上手い。走らなくていいし。追い詰めて捕まえてよしよししてあげるとモモは喜ぶ。かわいい吐息で喜ぶから僕も嬉しいけど。夢中になっちゃうね。

     本当に力強いの? なんて体力測定の数値見て誇らしくなった。罪悪感がとかはまあ、一瞬感じたけど、僕は悪い男なのでこんな強い子を征服できる悦びみたいなものも若干ね、あるというか。

     キスだけで無力化されちゃうの、まずくない?

    「モーモ」

     押し倒してキスをしただけでふにゃふにゃになっちゃうんだよ。大丈夫?
     本当に嫌なら、僕の下から抜け出せるくらいは出来るだろう?

    「っふふ……、かっわい……」

     ふわふわ白メッシュの下でまるごと真っ赤になってる耳も美味しそうで口付ける。固くて危ないしそのまま口でピアスを外してあげて、かちゃ、かち、とベッドサイドに置くと、ぽっかり空いた孔を丁寧に拭う。もう血の味はしない。やわらかな耳たぶの窪みは特に大切に舐める。僕が傷つけた場所だしね。悪いけど一生残るから、覚悟しろ。

    「モモ、……ふふ……」

     もう片方の耳をふさいで名前を呼ぶ。それだけでまたぐにゃぐにゃになってるけど。大丈夫? あんまりかわいいから笑っちゃった。あーあ、だめだ、モモ、このままだと僕やめてあげらんない。全部知りたい、食べてしまいたい。ちょっと触れただけで甘い息をあげちゃって。持久力も肺活量も僕よりあるでしょう。まあ、ダンスは僕もそれなりに出来るだろうから、踊り続けることは出来るけど。朝焼けまで? 出来るかな。出来るか。

    「ゆ、ユキぃ……っは、はぁ、や、やめないで」
    「……!」
    「オレ、……ん、ぅ……ん、む」

     モモの腕が僕の首に伸ばされて、唇が重なった。
     小さく震えていて、か弱くて、僕が守ってあげないといけない、この世の全ての悪から、僕自身からもこの子を守っ……なんて思う間もなく物凄い力で胸に抱きとめられた。

    「おっ、オレのこと……抱けそう? やっぱ、き、キモ、」
    「ぐ、ちょ、な、離」
    「ゆ、ユキ……やっぱやだったら、お、オレ……もちょっとだけ、ちゅーだけでも……っ、や、せめて、フェ、フェラだけでもさせて!!」
    「ま、待て! 痛っ、ちょ、力緩めろ! 首、首!」

     甘ったるい雰囲気だったのに急に生命の危機に陥りかけた。僕が珍しく躊躇なんかしたから余計な誤解までさせてしまったみたい。

    「わ、ユキ! ごめん! オレ、やっぱ、う、うぅ、むりか……っ」
    「待て待て待て待て、無理じゃないし泣くな、僕はおまえの涙に弱い」
    「じゃあ後生なので思い出にフェラだけはさせ」
    「なんでそうなるんだ今からセックスの流れだったのに一生の思い出みたいに言うな!」
    「ユキ嫌そうだったじゃんか!!」
    「嫌じゃない! 泣きながら怒るな! かわいいだろう!」
    「か、かわいいとか言っていたずらに喜ばす!!」
    「いいから続きをさせろ!!」
    「え、いいの……?」
    「僕のちんこを待たせるな!」
    「ちん……ユキさんのユキさんがお待ちになられてるの!? じゃあ不肖モモちゃんのお口で」
    「そういうのはいいから!! いや。それもいいけどそれは今度にしてくれ」
    「今度あるんですか」
    「ないなんて言わせない」
    「えっ……キュン……う、ほんとにいいの? ユキ……すごく、顔が良い……」
    「良いのは顔だけじゃないよ、モモ」



     とかなんとかベッドの上でじゃれ合った僕たちですが、挿入には失敗しました。

    「……モモ……僕セックス下手すぎ、もう無理かも慰めて」
    「違う! オレのおしりが固すぎでユキのちんちんがデカすぎたから入んなかっただけで、慰めます! 主にお口で」
    「舐めたいだけだろ」
    「えへ」

     舐めてはもらいました。よかった。
     良い……いや、良くはないか?
     力で抵抗できるのに僕だけはこの子を自由に出来るみたいな、そういう昏い独占欲、今時良くないよね。
     何ハラ? 推しハラ? 未だに僕のことを推しだとか言うから、立場を利用して身体を自由にしようとか、まずくない? でも、せっかくセックス出来そうな雰囲気に持ち込めたんだから、僕としてはこのまま全部食べてしまいたい。チャンスだし。僕なしじゃいられなくなるくらい、身体も心も丸ごと貰いたい。モモとずっと一緒に、繋がっていられたら未来はハッピーじゃない?

     こういうの、ずるいのかな。
     かもしれない。

    「モモ、次は覚悟してて」
    「えっ……次あるの!?」
    「あるに決まってるだろ」
    「わーい! やったー!」

     かわいいからいっか。


    ***

    「とうとう付き合ったのか?」
    「え?」
    「は? 違うのか!?」


     万に自慢したら散々説教された。どころか罵倒されまくりで不快でした。


    「良くないだろ!」
    「え? 確かに僕ばかり気持ち良くなってたのは良くないよね。反省してるし、そもそも後ろ? に挿れたことなくてさ、あんなに入らないとは……」
    「生々しいからやめろ! そうじゃなくて、お前たち、なんで体から入ろうとしてるんだ?」
    「え? モモ見てたらかわいくて、ついキスしちゃってそしたらいけそうだったから」
    「おっまえ、まずはもっと他にあるだろう、百くんも絆されすぎだよ……」

     頭を抱える万はそれ以上僕に何かを言うわけでもなく、自分で考えろと言わんばかりの憐れんだ目でこちらを煽ってきた。恋愛経験なんてこいつもそんなにまともじゃないだろうに……恋愛? 僕とモモ、恋愛、してるのか?

    「いいか、恋愛童貞。心を通じ合わせてから身体も繋げろ」
    「良いこと言ってる風のドヤ顔むかつくな、でも」

     手に入れたいとか思う前に。

     震える唇で僕を誘ったあの子を大事にしたい、僕より強いのに、僕より弱い儚いあの子を守ってあげたい、こういうのって、罪悪感じゃなくて……。

    「そうね」
     
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