胴体を真っ二つにした。
肉と骨が引き裂かれ一つだった肉の塊が二つになって地面に転がった。血が止めどなく溢れ真っ白な雪を汚している。
地面に転がったボクと同じ顔をしている彼の表情を見ると、何故、身体が動かないんだろうと不思議そうな顔で空を見上げていた。
その表情からは痛みは微塵も感じられない。
キミはこの世界に生み出されて何十年、何百年と立つのに白亜のままだ。そしてこれからもそうなのだろう。
「やっぱりキミは失敗作だよ」
剣を彼の首元に勢いよく突き刺す。彼は相変わらず苦痛を感じていない様子だったが、空を見上げていた眼球がゆるゆるとこちらを捉える。
彼の目はボクとまったく同じ色をしていた。
しばらくたって、彼の口元から微かに漏れていた白い息が無くなりピクリとも動かなくなった。
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