白昼夢のバカンス4悲鳴が上がった先
そこには水平帽子にセーラー服をきたカモメ?
らしき男?女?どっちだ??まあいい
とにかく動物が倒れていた
「お兄ちゃんこの子息してないどうしよう」
先に着いたあいつが言うので慌てて脈と呼吸を確認する
「何だ驚かせるなよ
こいつはまだ生きてるぞ」
「え?本当」
「ああ」
「何だ〜良かった」
安心したのか妹はへなへなとその場に座り込んでしまった
するとその生き物が急に
「うるさいデース
まだ寝かせてクダサーイ…
ムニャムニャ…」
大声で喋りだしたかと思ったらまた意識を手放そうとしたので
「いや待て待て待て」
「寝るな起きろ」
と行倒れているカモメの頬に思わず盛大に平手という名のツッコミを入れてしまった
「アリガトウゴザイマース…
美しい浅瀬色の髪のお嬢さんそれと立派な拳をお持ちのオニイサン…貴方のその一発痛かったデース…ワタシとても目がサメマシタ…」
右頬が腫れ上がったその生き物はお礼とも皮肉ともとれる言葉を口にした
「そうだよお兄ちゃん
倒れてる人を叩くなんて信じらんない」
俺はご立腹の妹にバシバシと背中を叩かれていた
何で人助けしてここまで言われなくてはならないのか(そもそも人じゃねぇ)
あとお前だって俺のこと叩いてるじゃねぇか…
色々言いたい事があったが俺はその言葉をそっと飲み込んだのだった