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    Ryo_tntk

    椋です

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    Ryo_tntk

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    類司
    ⚠天使と悪魔パロ
    ⚠↑に対しての自己解釈強め
    🎈🌟なんですけど学生でもなんでもないです天使と悪魔の天界(?)パロです苦手な方は気を付けて

    「君は、僕の天使だね」
    「…天使は、お前だろう」
    黒い羽をぱたぱたと動かし、頭に生えている可愛らしい角を触りながら言う。そう、彼は紛れも無く悪魔だった。
    それでも、僕にとっての"天使"は彼だ。
    心は真っ白、純粋無垢。綺麗な金髪は良く似合い、赤に寄ったオレンジの瞳はいつもまっすぐだ。まっすぐ、僕を射抜く。
    天使が、全員性格が良いとは限らない。固定観念や先入観で、天使はみんな人思いで優しく純粋だと思われがちだが、そういうわけではない。争いごとが嫌いだから、相手と対立したくないだけなのだ。
    ただ、その先入観、固定観念、諸々を合わせて理想の天使像をあげるとするならば、正しく目の前の彼が相応しいと、僕は思う。
    「もっと、触れたい」
    1歩だけ、彼に近付く。彼に会い、話ができるこの1時間、今では何よりも大切な時間になった。
    「…構わんぞ、服の上から少しくらい、なら…お前が堕落してしまうのは嫌だから、少しだけな」
    堕落、してしまったって構わないと思うのは、天使失格だろうか。
    手に触れた。お互いの手袋で阻まれたせいで、体温は感じられない。
    でも、彼の頬の染まり具合を見れば、きっと僕の手よりあたたかいのだろうと想像がつく。そのまま手の甲にそっと口付けをすれば、彼もまた、僕が唇を落とした場所に、同じように艶やかな桃色の唇を落とす。
    「キス、したみたいだな」
    そう言って目を細め、頬を赤らめる彼を見て、どくりどくりと心臓が速く脈打つ。
    それを忘れようとしながら、今思い出したという様な素振りで借りていた本を返す。
    「あ…そうだ、借りてきたもの、見てきたよ。返すね」
    彼の趣味は、ショーを見ることらしいのだ。今まであまり興味を持ってはいなかったが、彼が書いてきたという脚本とやらを見せてもらってからはかなり興味が出てきた。アドバイスをしたり、面白くなりそうな演出を提案していくうちに、彼が僕に書いてきたものを見せ、僕がそれを読んできて彼に助言する、というのが恒例になってきた。
    「おお!どうだった?」
    「メモを挟んでおいたよ、それに詳しく書いたからそれを見て欲しい…一緒にできないことが、残念なくらい素敵なものだった」
    そう、一緒に演じ、観客に見せることはできない。それでも、夢を見ていられるうちは楽しいものだ。
    「そうか、後で読む。お前に読んでもらえて嬉しい、感謝する」
    彼と居るとあっという間に時間が過ぎる。時計を見れば、もう約束の1時間を過ぎていた。
    「時間だね、それそろ帰ることにするよ。また10日後」
    「ああ、また」

    __________


    「ルイ」
    綺麗な紫を見えなくなるまで目で追ってから、ぽつりと、あの天使の名前を呟いた。あいつの友達か、もしくは家族が遠くから呼んだ声を聞いただけ。名乗り合っていないから、オレの名前をあいつは知らない。
    『ツカサ』
    あいつの声が、好きだ。その声で自分の名前を呼ばれる想像をする。ばくばくと、少しだけ脈が速くなって、顔も熱くなる。自分がどれだけあいつに、ルイに好意を抱いているかわかる。
    きっと、ルイもオレを、少なくとも友人としては好いてくれているのだと思う。
    天使にとって、キスは挨拶代わりなのだろう。だからああいうことに、いちいちどきどきなんかしていたら身が持たない。ただの、種族の違う、友達。
    でもオレは、あいつに触れたくて、触れられたくて。キスだって唇にしたい、抱きしめたい、手袋を脱いで、直接熱を感じたい。
    …ルイはオレを天使だと例えるが、天使が、こんな醜い想いを持っているわけが無い。
    でも、それでも、あいつが飽きるまでの、少しの間の、少しの時間の逢瀬くらい、許してくれ、神様、どうか。
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    Ryo_tntk

    DONE類司
    ⚠天使と悪魔パロ
    ⚠↑に対しての自己解釈強め
    🎈🌟なんですけど学生でもなんでもないです天使と悪魔の天界(?)パロです苦手な方は気を付けて
    「君は、僕の天使だね」
    「…天使は、お前だろう」
    黒い羽をぱたぱたと動かし、頭に生えている可愛らしい角を触りながら言う。そう、彼は紛れも無く悪魔だった。
    それでも、僕にとっての"天使"は彼だ。
    心は真っ白、純粋無垢。綺麗な金髪は良く似合い、赤に寄ったオレンジの瞳はいつもまっすぐだ。まっすぐ、僕を射抜く。
    天使が、全員性格が良いとは限らない。固定観念や先入観で、天使はみんな人思いで優しく純粋だと思われがちだが、そういうわけではない。争いごとが嫌いだから、相手と対立したくないだけなのだ。
    ただ、その先入観、固定観念、諸々を合わせて理想の天使像をあげるとするならば、正しく目の前の彼が相応しいと、僕は思う。
    「もっと、触れたい」
    1歩だけ、彼に近付く。彼に会い、話ができるこの1時間、今では何よりも大切な時間になった。
    「…構わんぞ、服の上から少しくらい、なら…お前が堕落してしまうのは嫌だから、少しだけな」
    堕落、してしまったって構わないと思うのは、天使失格だろうか。
    手に触れた。お互いの手袋で阻まれたせいで、体温は感じられない。
    でも、彼の頬の染まり具合を見れば、きっと僕の手よりあたたかいのだ 1521

    Ryo_tntk

    MOURNING司司…???
    🌟🌟のつもりがよくわからないものになってしまった。めちゃくちゃに暗いです、司の闇を妄想してます。捏造と幻想が酷いし何せ読みづらい。
    いつも書いてるCPじゃないのでぽいぴくにします。でもエロくもグロくもないです。
    「お前が悪い」
    息が、上手く吸えなくなった。
    肩の上下が激しくなって、ひどく苦しい。
    「みんなは気にするなと言ってくれたなあ。でも、本当はわかっているんだろう?」
    類は、無事で良かったと言ってくれた。えむも、怪我がないか心配してくれた。寧々だって、遠回しに心配してくれた。でも、でも、
    「耳を塞いだって事実は変わらない」
    オレは舞台で失敗をした。ステージから落ちたのだ。類がアドリブのナレーションで対応し、2人もそれに合わせ、オレもどうにか舞台に戻り、一応成功に終わった。
    でも、もし、類が居なかったら。類が離れたところにいて、対応できなかったら。寧々もえむも、慌ててしまっていただろう。オレもすぐには戻れなかった。きっと大失敗になったはず。
    いつも大見得を切って、自信過剰で、失敗した人を責めたことだってあるオレが、失敗するなんて。本当はもっと責められるべきだ、それが当たり前なんだ、そのくらいのことをした。なのに仲間が受け入れてくれた、それを、許されたと勘違いをしてしまったんだ。
    「お前は、失敗をした。それは決して許されない。でも、自分の失敗を受け入れられないんだろう?ああ…自分だけでは舞台に 1142

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