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    kanwadaidai

    @kanwadaidai

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    kanwadaidai

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    目黒田音也の設定

    そもそもにおいて音也は凡人なんだよね
    音楽が好きなだけの凡人
    だけどウィンドホールズに憧れて(憧れてる時点でもうダメ)プロデビューの夢だけはかなり大きかった
    スポットライトを浴びたかった

    GAの前にもいくつかバンドを組んだりもしてたんだろうけど、他のメンバーはアマチュア感覚やモテたいだけ、みたいな感じで意識が違ったりして解散を繰り返した

    GAのメンバーはその意識が合ってて、居心地が良かった
    音也の年齢的にプロデビューの夢を叶えられるのはこのメンバーと今しかないって思ってたし、実際かなり近いところまでいった

    だけど、聴力を失った
    絶望に突き落とされた

    もう音楽を聞くことも演奏することも出来ない
    訓練すれば演奏は出来るかも知れないけど年齢的にかなり厳しい
    別に誰を恨んでるとか、憎んでるとかは一切ない
    ただ夢が潰えたことに絶望した


    (ここから先もしかしたら嫌な気持ちさせちゃうかもだけど正直に書いていくね)
    病院で目が覚めて聴力を失った時に真っ先に死ぬことを考えた
    頭の中は他のメンバーにどう行って黙って去ろうでいっぱいだった
    だけど病院でなまちゃんのことで皆が心配
    してて、なんか悟った
    あ、先越されたって
    どこまでいっても自分はスポットライトを浴びれない
    舞台の上に上がることは出来ない

    ちさちゃんのプロデュースをしたのは自分の夢を託すことは出来るのかっていう実験もあった
    メンバーのことは好きだったしね
    ちさちゃんと一緒にいるときにまなちゃんの自殺を知って、ホントに先を越されたと思った
    これで今死んでもしょうがないって、実際死ぬ勇気もなかった
    しずちゃんと連絡を取っても大人の対応しか出来ない
    ちさちゃんの笑顔を見ても心が休まることはなかった

    何より、スポットライトを浴びているちさちゃんに嫉妬した
    あそこにいたかったのに、その感情は僕はの方が強いのに
    業界にいれば自然としずちゃんの名前を聞いて憎んでしまった
    僕だって音楽を続けたかった、音楽で食べて生きたかった
    そんな感情を抱く自分が嫌だった、心底嫌悪した
    メンバーのことは好きだった

    だからちさちゃんから黙って離れた
    連絡先も変えて繋がらないようにした
    パソコンにそこそこ詳しかったからプログラマーになった、人とあんまりコミュニケーション取らないしね
    だけど心の何処かではスポットライトに憧れてる自分がいる
    それを見ないように、仕事に没頭した
    誰が見ても無理していることが分かるような働き方だった


    仕事になれ始めた時に、夢列車が起こる
    列車内で目が覚めて二人を見たとき、勘弁してくれって思った
    やっと忘れられると思ったのに

    だから列車内では大人の対応しかしてなかった
    早く夢から覚めてくれ、早く二人から離れたい
    二人をこれ以上嫌いたくなかった

    まなちゃんを見たときはビックリしたけど、なんにも感じなかった
    まあ、いるだろうなって


    過去の駅についたときだけ、ちょっとだけそこで降りようかなって思った
    でもプロデビューが叶うわけじゃないからすぐにやめた

    終点に着いて、やっと解放されるって安心した

    終着駅でまなちゃんの話を聞いているときは苦行でしかなかった
    才能のある人間が才能を失っただけで死んだ
    じゃあ、何もない自分は最初から死ねと?
    コンプレックスをジクジクと刺激されてる気分だった
    早く去りたかった

    しずちゃんに対する「音楽を辞めたくて辞めたと思ってるのか」っていうセリフは我慢が出来ずに吐いた唯一の暴言
    後悔はしてない、これで嫌って欲しいとすら思ってた

    夢から覚めて、日常に戻ったとき安心した
    これまで通り、これからも音也は普通の人間として寧ろハンディを背負って生きていく
    凡人のように仕事をして、性格はいいからきっと共にハンディを背負ってくれる女性と結婚して、子供を作って、子供が音楽をやりたいと言っても止めない生活を送っていく
    けど、奥さんにも子供にも音楽をやっていたことは言わないし、ちさちゃん、しずちゃんのことも知り合いとすら言わない


    GAのことはいい思い出でもあるが、同時に挫折と諦めの象徴でもあり続ける

    それが舞台の上のスポットライトに憧れた、凡人目黒田音也の人生となる



    ■GAのメンバーについて
    基本的にはコンプレックスを刺激されていた
    だけど皆才能を鼻にかけるとはなかったし、天才たちには理解できない悩みだろうなって思ってた
    それ以上に好きだった
    年離れても慕ってくれているのは分かってたし、頼ってくれるのは嬉しかった

    解散後も活躍している二人を祝福したかったけど、それ以上に嫉妬してる自分が嫌なので多分見ないように生活してる
    CDとかも自分から捨てることはないけど、何かの拍子に人から「これどうする?」って聞かれたら「捨てるなり売るなりしていいよ」って言う

    というか、そもそも他のメンバーが素でステージに立ってるのに自分だけキャラ作ってる時点で釣り合ってないんだけど、自覚したくなかっただろうから見ない振りしてたんだろうな……
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