魏嬰先生の教え「いいか?お前ら、季節の変わり目は、特に女の子には優しくしろよ」
「なぜですか?」
藍思追と藍景儀は首を傾げた。
「まったくお前たちは。無駄な知識は沢山あるのに、重要な事はとんと知らない事が多い」
魏無羨はやれやれと肩をすくめる。
「やっぱり。夷陵老祖が遊び人だったっていう噂は本当だったんだ」
女性に詳しい印象を抱いた藍景儀は腰に手を当て、少し軽蔑する目をした。魏無羨はムッとなり、彼の頬を軽くつねる。
「馬鹿言え。俺は含光君だけだ」
「別に聞きたくないですよそんな事!」
「あの、魏先輩、考えてみたのですが、どうしてもわからなくて…」
「女だけでなく男もそうだが、季節が変わると人間の気の流れが変わる。それに伴って怒りっぽくなったり、気が落ち込みやすくなるんだよ」
663