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    kinnkokkk555

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    kinnkokkk555

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    一応藻→骨のつもりで書いた

    💀と影は夢の中で会ってるっていう設定

    最近ブルックの側でゾロをよく見かける。
    とはいってもブルックは眠っておりその傍らでゾロが座り込んでいるだけなのだ。
    いつも大体寝ているのに、ゾロは眠りもせずただ座っている。しかも酷く気配を尖らせて。
    ブルックが起きたらそれは消え失せるしゾロも目を閉じて昼寝に移行する。まったくもって謎だ。
    さらに謎なことに毎回ではない。夜寝るときは普通に男部屋でバラバラで眠っているし、ブルック一人で昼寝していることもある。
    ただ、間違いないのはゾロが側にいるときブルックは昼寝をしているのと、週に1~2回の頻度だということだけ。
    しかし、これのお陰でチョッパーは怖がっているし、いつか爆発するんではないか俺も冷や冷やしているのだ。




    「なあ、サンジ。ゾロのあれ、なにしてんだろうな」

    「さあな、植物の考えることはわかんねぇよ」



    ナミロビンフランキーも同様でルフィも特に何も言わない。
    気にしているのは俺とチョッパーだけだが気になるものは気になるのだ。



    「気になるんなら聞いてみれば良いんじゃねーか?」

    「おっかねーから嫌だ」

    「そういうこった。ほっとけほっとけ」



    今日もゾロはマスト下のベンチで眠るブルックの側に寄り添っている。
    やはり気になるので横目でちらちら観察していると何回目かのチラ見でゾロと目があった。
    慌てて目をそらしたが、ゾロはじっと此方をみている。
    観念してそちらを向くとちょいちょいっと手招きされた。



    「ウソップ」

    「ゾゾゾゾゾロくん別に気になるとかそういうことではないのだよただちょっと何してんのかなーって思っただけでーーヒィ!!」




    刀を差し出されて慌てて体を庇う。
    しかし、いつまで待っても衝撃はこず、そろそろと目を開けるとゾロが刀を差し出した姿勢で固まっていた。




    「えっと...ゾロさん?」

    「見てみろ」




    促されて差し出された刀をまじまじと観察する。
    刀は秋水。
    やはり名刀。鞘や鯉口などに施された意匠は刀に詳しくないウソップでも素晴らしいと解る。きっと刃も同様に美しいのだろう。
    否、そんなことではない。ゾロが見せたかったものはもっと一目で気づくほど解りやすい異常だ。




    「なんか...震えてません?」



    ゾロの手の中の秋水はカタカタと小刻みに震えている。ゾロが揺らしているわけではない。完全に秋水自身が震えている。




    「...なんで?」

    「さあな」



    確かこれはリューマものだったはずだ。しかし、ゾロがリューマを倒したことで、リューマの体は燃え尽き、ブルックの影は元通りになった。もう、この刀が反応するのはゾロしかいないはずである。
    では、何に反応しているのか。
    ブルックの方に視線を向けるが特に異常はない。バイオリンを抱いて安らかな顔で眠っている。悪夢を見たりしている様子はない。




    「たまにこうなる。原因は俺にも解らん」

    「ええ...。大丈夫なのかよそれ」

    「大丈夫だろ。ーーただ、ブルックには言うなよ」




    そういってブルックを見つめる目は常にないほど優しかった。
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    sika_blue_L

    DONE幼なじみ345で5だけ♀。三十歳になってフリーだったら結婚しようって言わせたかっただけなのにこんなに膨らんだ
    十二年後の君たちへ 初めて彼氏が出来たのは、高校一年の夏だった。
     
     蝉の鳴き声が一層喧しい夏休み前の放課後、呼び出されたのは日陰になっている校舎裏。噂で聞いた話だが、どうやらそこは定番スポットというやつらしい。
     
     こんなことを言いたくはないが、正直なところまた?というのが感想だ。目立つ容姿をしているのは自覚している。
     
     肩甲骨まであるゆるくウェーブのかかった髪、甘い印象の垂れた目じり、形の良い桜色の唇。あまりいい思い出はないが発育もそれなり。生まれた瞬間から、今まで片時も途切れることなく可愛い可愛いと他者から愛でられて生きてきた。
     
     雪宮剣優は可愛い。かなり可愛い。これは嫌味でもなんでもない。事実そのもの。
     
     これまでに、容姿をめぐった人間関係のトラブルは色々あった。一悶着どころの話ではない。特に思春期が花開く中学時代。地獄をくぐり抜けてきた、と言っても過言でない。仲の良かった友人から、好きな人を取った、信じてたのに! なんて難癖を付けられたのも一度や二度のことではない。箱を開けたら、日直で話したことがある男子生徒が私のことを好きだと友人に打ち明けた、ただそれだけのことだった。私に非はないと訴えるも、ティーンの恋は盲目。彼女とは縁が切れ、卒業するまで不快な居心地の悪さを覚える羽目になった。
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