あの子は無防備「お邪魔しますッス…て、留守みたいッスね」
書類を手に恵比寿の部屋にやってきたゲル
「どうしよう、ん?」
ソファーに何かあり近づいてみるとジャケットが置かれていた
「これ、いつも恵比寿様が着てるやつッスね」
それを手に取りゲルはチラリとドアを盗み見た
「………ちょっとだけならいいッスよね?」
「あんのシャキャアめぇっ…」
眉間に皺を寄せドスドスと足音を立て歩いているのは七福神の一神・恵比寿
「今日こそは天誅出来ると思うたのに…くそっ忌々しい奴やっ…!」
どうやら釈迦に逃げられたらしくかなり機嫌が悪いようだ
「はぁ…ちぃっと汗流して休むか…」
愚痴りながら部屋の前に着きため息を吐きながらドアを開けると
「すぅ…すぅ…」
自分のジャケットを着たゲルがソファーで眠っていた
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