【やの創作の世界観と設定の紹介】【世界観】
時代は現代軸。
内気な青年ユキが、インディーズバンドのボーカリストとして活躍する傍ら、物心ついた時から自分の中に宿る人格と共に、様々な犯罪の裏で暗躍する組織に立ち向かっていく話。
内向的なユキに取り巻く環境や出会い、別れを通して、自分や組織の出生の秘密に触れていく。
ユキが学生時代に出会った仲間と続けていたバンド活動が機動に乗り始める。
本編は警察署生活安全総務課で働く女性アカリが街の喧騒やら痴話喧嘩の電話に悩まされていた時、上官から繋がった1本の電話から物語が動き始める。


【ユキ】
年齢:24
身長:176
職業:アーティスト(バンド"Sirius"ボーカル)
内向的、人見知り、極力人と関わりたくない。
1つの身体に2人の人格を持っており、ユキは身体の本体となるメイン人格。表向きの生活をしてる。
サブ人格のアキの高い身体能力を買われてバンド活動の傍ら警察組織に協力してるが、ユキ本人はアキと違って運動が得意ではなく、全く戦えず、弱い。アキの荒っぽい戦い方のせいで生傷が絶えない。ガーゼだったり絆創膏だったり、治りが速いのでしてない時も。
アキによって身体は自然と鍛えられてるので勘違いされやすい。
警察組織からユキを認知し、直接繋がっているのは、パートナーを組んでいるアカリと、その上官であるチサトだけ。
基本1人で生きてるので、家事全般できる。凝った料理が得意。そのせいかご当地調味料や物産品に静かにハマってる。
内気な性格だがバンド活動は真剣に取り組んでいて、メンバーで幼なじみのフウマには心を許してる。
アカリに対する口癖は「やだ」「めんどい」など消極的。でもバンド活動や家事には一生懸命。
バンド活動とアンテナショップを見つけた時以外はいつも眠そうな目をしてる。BLだったら受けっぽい女顔。
似合わないピアスをしてるがアキに勝手にあけられたもの。所有物の証らしい。
甘いものが好き。
人気のインディーズバンドで収入は多くはないけど、下手して命に関わる仕事もしている為それなりに収入はあり、警察が用意してくれたちゃんとしたセキュリティの成されたちょっと高めのマンションに住んでる。


【アキ】
ユキのサブ人格。命名はチサト。
主に極秘で動いてる警察組織に協力してるただの危ない人。
本人はただ気性が荒く口も悪く、自由に銃パナしたり刀振り回したりとにかく暴れたいだけ。
跳躍力など身体能力が人間離れしてずば抜けて高く、その点は警察に一目置かれてる。多少の怪我はかすり傷とも思わない(ユキにとってくそ迷惑)。
基本的に群れるのが大嫌い。頭の回転が早く、発言に節操がない。
警察組織の仕事が終わればつまらなそうにユキと入れ替わり戻る。髪色や目はアキ特有の赤に変わるので一般的にユキとはバレない。またアキの時だけ現れる刺青が首にある。
戦い暴れ回ること以外に興味はなく、できることやること全てユキの真反対。食事する時はいつもユキだが、アキは箸すら持てない。
ユキとは意識や記憶を共有している(入れ替わりで必ず寝てる訳じゃない)。心の中で会話できる感じ。仲良くはない、生きる上で仕方なくつるんでる感じ。お互い1人が心地良いので、自然と身体は馴染んでいる。
ユキに死なれたら自分も死んで困るので、仕事の時とユキに危険が迫った時は反射的に入れ替わる。
幼少期のユキにない記憶を持っている。
ユキ同様、甘いものが好き。
スモーカー。イメージ銘柄はセッター。


【アカリ】
氏名:時宮アカリ
年齢:22
身長:158
職業:新人警察官
ヒロイン。一課に憧れていたが生活安全総務課で不本意ながら窓口担当をしている。
警察組織トップクラス幹部の父親と有名財閥の娘である母親の影響で家がデカく、時宮家として名が通っている。
殉職した父親、ナオキを尊敬していて正義感が強い。
公安警察の上官であるチサトと極秘で繋がっており、窓口に寄せられる情報がアカリから流れている。それを知っているのは生活安全総務の課長のみ。
ユキといる間は身辺護衛、アキでいる間は警察としての顔パスと戦闘のサポートというように、パートナーとして彼の身の回りの世話をするようになる。
最初はユキと価値観が違いすぎて対立することもあるが、どこか他の人と違う孤独を抱えているユキが気になり始め、いつしか彼を支えたいと自ら望み始める。
ユキやアキ餌付けして宥める為のお菓子を常備している。
仕事中は地味な女の子だが、家では可憐な美少女。
温室育ちなので家事が一切できない。でも興味とやる気はある。


【フウマ】
職業:バンド"Sirius"ギタリスト
身長:178
孤児院の出身で、ユキの幼なじみ。6歳の時に事故で両親を失っている。
明るく好奇心旺盛な性格で、物事に率先して動ける行動派。ユキの歌声に惹かれ、バンドやろうと立ち上げたのもフウマ。
幼い頃孤児院で出会ってから以来ずっと一緒に過ごし、現在ではバンドのリーダーとしてギタリストを務めている。その傍らゲームセンターでアルバイトをしており、センスがあるのか格ゲーが上手く、ゲーセン客にファンがつくほど。
一般人で唯一アキを知っている人。過去に一度アキに命を救われて以来、ユキとアキの二人を理解している。
甘いものが苦手。


【チサト】
職業:公安警察の上層幹部
孤児でイチカの姉。後に尊敬するアカリの父親であるナオキの部下になる。彼の殉職を期に必ずその無念を晴らそうと公安警察に身を置いている。
男勝りな態度と言動だが、実際は仲間想いで繊細。
頭が切れる上官だが、「赤いユキだからアキ」と、ネーミングセンスが単純。
ボイン。


【イチカ】
職業:時宮家の執事
身長:183
アカリの家の執事。チサトの弟で、身寄りのない姉弟が時宮家に世話になったことで執事として務めている。
年の離れたアカリを本当の妹のように可愛がっている。
執事として完璧な素質を持ち、なんでもそつなくこなす。なんなら戦える。
本来はオネエ気質があるが、それはアカリの前でだけ現れる。オネエ執事として、美容やヘアスタイリストとしての抜群のサポートができる。潜入捜査等の仕立ても実は彼の役割。
ユキに対して可愛いと好意を持つが、アキにはアカリを預けられないと親心が発動する。


【イオリ】
身長:171
バンド"Sirius"のベーシスト。ユキの中高の同級生。
本来引っ込み思案で人見知りが激しい性格だったが、バンドメンバーと親しくなってからはそこそこ社交的になり、気を許した人にはがっつり結構甘える。素直で子供っぽい一面も。
親が教育熱心だった為にマナーがしっかりなっててメンバー1頭いい。
PC周りや機械に関してはオタクで、やろうと思えば簡単なハッキングなら片手間で出来る。
よくフウマと格ゲー対決してるが理論派すぎて直感型のフウマにはだいぶ勝てない。根底から負けると発狂する。
ライブの時以外はメガネをしていて、余計にオタクっぽい。でも顔はいい。


【ガク】
身長:186
バンド"Sirius"のドラマー。同じくユキの同級生。口数は少ないが、人一倍包容力がある心優しい人。
ガタイがよく、力持ち。そのくせ赤ちゃんや動物の世話が上手い。
学生時代に50人のヤンキー相手に1人で全員ねじ伏せたことがある。(その喧嘩理由が、雨の日に捨て猫にかけて合った傘をヤンキーが勝手に持ち帰ったため)
個性豊かなメンバーを上手くまとめられるのは彼のおかげ(フウマ談)。


【マイ】
おどおどとした自信の無い言動と態度で、ふわふわ系の可憐な大学生の女の子。
突拍子な出会いでユキにひっそりとした片思いを抱く。一悶着あったのちにアカリの親友となる。


【ナオキ】
アカリの父親であり、公安警察トップクラスの幹部。
警察官として優秀な成績を誇り、若くして公安警察の幹部に抜擢された逸材。
正義を貫き悪を許さず、犯罪のない豊かな生活を目指すお手本のような人。
また福祉貢献にも積極的で、彼の意思で設立された孤児院では手厚い出資がなされている。
夫婦仲がよく、病弱な妻を支え、一人娘をとても大切に可愛がっていた。
かつて起きた研究所の謎の爆発事故を調査していた折、廃墟の中で震えて蹲っていたユキを保護した人でもある。
その後も独自で調査を続けていたが、アカリが11歳の時に事故死している。