よだかの夢「うーん…」
禪院真希はそう一言唸ると乱暴にクローゼットを閉めた
京都校との交流会が終わり、慌ただしかった高専内もやっと落ち着いた
明日は任務もない
真希は何かを思いついたのか、京都校の生徒が滞在しているであろう部屋へと向かった
その道中の事
「あ、真希さん!こんばんは!」
声のする方を見ると水色の髪の毛がチラッと見えた。三輪だ
「よぉ三輪じゃねえか。何してんだよこんな時間に」
「いやなんだか寝られなくって。真希さんこそどうしたんっすか?」
「私は…」
「あっ、真依さんなら部屋にいるっすよ!西宮先輩もどっか行っちゃったんで多分1人っす!」
「まだ何も言ってねぇよ…」
真希は自分の行動を言い当てられた事に少々苛立ちながら、ガリガリと頭をかいた
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