人外さんの嫁パロ2ぎゅるるる。
って、僕のお腹の虫が切ない声を上げた。
「あ、」
真っ赤になってお腹をおさえる。
黒猫さんはまた少し首を傾げただけでどこかへと行ってしまった。
家の荷物をとりあえず持てるだけ持ってきて片付けているうちにいつの間にかすっかり日が暮れていたようだ。開け放しておいた縁側の雨戸を閉めていると、黒猫さんが戻ってきた。
「?」
何かを持っているらしい右手を差し出される。
黒猫さんの大きい手に隠れて何かは分からない。両手を出すと、僕の手の上に冷たい何かが乗っかった。わりとずっしり重い。
「……ゼリー飲料?」
それはどこでもよく見かけるゼリー飲料だった。ソッコー!パワーチャージ!五種類のマルチビタミン!グレープフルーツ味!と書いてある。
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