9/19 はやく/菅服


その体温を知りたくない

「キスしてくれたら諦めつくかもしれないです」
無事に業務を終えて帰路に着く駐車場で、菅野は服部を引き留めた。好きですの一言に諦めなと返事をもらうのは、これで何度目だったか。何度も繰り返した問答の中で、例え先に続く言葉を知っていようと、菅野が想いを伝えることを諦めた日はなかったし、服部もまた菅野の言葉を毎度、律儀に最後まで聞く。これは、その中に差し込まれた一つのイレギュラーだった。
未練を断ち切るための口実、その常套句をまさか自分が言う側になる日が来るとは思っていなかった。もちろん、半分以上が冗談のつもりだったが。菅野は口をついたそれを脳内で反芻して、服部の様子を伺う。一転してしんと静まり返る空気に、他所の車のエンジン音だけが微かに響いた。その空気に居た堪れなくなって、菅野は努めて明るく響くように声を張る。

我的魅魔室友+我的魅魔男朋友　　01
　　
　　“东云，你也要看吗？”
　　
　　同僚鬼鬼祟祟地从怀里拿出从人间界淘来的小人儿漫画书，见彰人往他这瞥来目光，便也顺口招呼了一句。
　　
　　彰人摇头婉拒，虽然站岗是无趣，但他显然对这类东西也没多少兴趣。同僚也多少对彰人的个性有所耳闻，只是象征性问一问，被拒绝也没多在意，很快就几人围在一起津津有味地看了起来。
　　
　　或许是对天界一成不变的洁净堂皇感到腻味——相较之下，这些人类捣鼓出来的新奇玩意儿，在年轻一辈的天使们之间很受欢迎。就连彰人，即使对他们热衷的连载漫画不太感冒，也时不时会溜到人间去尝人类做的甜点。
　　
　　彰人收回了目光，出神想着下次下界要光顾哪家甜品店，一边百无聊赖地将指尖凝聚的圣光搓圆压扁，顺道锻炼对压缩魔力的掌控力。经过长年累月的锻炼，他现在引爆这样一团浓缩能量球，威力足以炸没圣药学老师加强过防爆的半个实验室。