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    *アコギ*

    @akogia07 アコギと申します!こちらのメインは小説とがっつり腐表現からちょい多分やばいやつを載せます!何でも許せる人向け٩( 'ω' )وご注意下さいませ!気分によって普通の落書き載せあり!

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    *アコギ*

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    *後味の悪いシュガー
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    「寝れません」


    時計の針が日にちの変わりを示した頃、そろそろ寝ようかといつものように彼に声をかけると意外な言葉が返ってきた


    「あら」
    「…」
    「珍しいなー。何でだろうね?今日も、…じゃないや。昨日もあんなに乱闘しといて…疲れているだろうに。ほんとに珍しいな」
    「…僕だって、そんな時ぐらいあります」
    「みたいだな」


    しかし寝れないとなれば…、別に起きておいてもいいんじゃ?なんて思うけど、そう彼に言っても…一人じゃどーのこーのって言うに決まってるので、あえて言わないでおこう。


    「…大丈夫だろ。俺と一緒に寝ればすぐスヤスヤ眠れるよ?」
    「寝れないのに!そんなわけありません…!」
    「えらい自信ありげじゃないの。ま。すぐ寝るだろうけど」
    「ね ま せ ん ってば!」
    「はいはい。行こうね。一緒に寝室に」
    「…」


    何となくふくれっ面になっている彼を連れて俺達は二人で寝室に入る。俺が先に布団に入ると彼も俺が布団に入ったのを確認して布団の中に入ってくる。


    「ふあぁ…眠い…」
    「…」
    「ふっ 大丈夫だって。ピットが寝たら寝るから」


    思わず寝れない彼の横で眠いなんて言葉が零れ出してしまい彼がさらにふくれっ面になる。なお彼がまた可愛くて俺は笑ってしまうのだった。


    「ピット」
    「…はい」
    「こっち、おいで?温めてあげるから」
    「…っ」


    寝転がって両手を広げる俺に警戒心があるのか顔を少し顰めて何か疑ったような目で俺を見つめる彼。おい。そう言う意味じゃないっつの。…あ。てかそうじゃん。寝れないならその手が…、…じゃなくて。


    「…!わっ」


    そんな事を悶々と一人で考えていた時、彼が思った以上の力で俺の胸に飛び込んで来た為受け止めるのと同時に思わず声が漏れる。


    「びっくりした…元気いいな。今から寝るのに」
    「…先輩より、若いですから」
    「俺と大して年変わんないでしょ。…ふう、さて。寝ますか」
    「…寝るんですか?」
    「ピットが寝るまでは、起きてるよ」


    少し不安そうな、寂しそうな表情を浮かべた彼を見て普通はからかってるのになー、なんて思いながら今回は安心してもらおうと思い、からかう事はせず素直に答えてやると小さく彼は微笑む


    「…かわいいなー」
    「…うるさいです」
    「素直じゃないなー、褒めてるのに」
    「…あんまり、嬉しくないです…」
    「いいから寝なさい」


    俺は彼の体をキュッと自分に引き寄せると髪をふわふわと撫でてやる
    …しかし、ほんとなんか、…可愛いやつ


    「んふふっ リンク先輩…、」
    「…何ー?せっかく、君に寝てもらおうと思ってるのに…そんな可愛く呼ばれちゃ、寝かせないよ?」
    「もっと、他の言葉のチョイスは無かったんですか」
    「無いね」
    「…黙ってたらカッコいいのに」
    「なんか言った?」
    「いえ何も」
    「…、」


    馬鹿だな。聞こえてるっつの。…てか照れる所でも、喜ぶ所でも無い言葉のはずなのに、思わず顔が緩みそうになる。てか黙ってたらって!余計だろ。…でもまあ、それでもにやけそうになる俺は、それはそれで大丈夫か?…これは、とうとう末期か。
    そんな事をぐるぐると考えを巡らせながら、彼に見られないように俺は思いっきりぎゅっと抱きしめる。


    「…」
    「…?」


    あれ?反応しないんだけど?…え、まさか。な訳
    俺はゆっくりと自分の腕の中にいる彼に視線を落とす。そう。そのまさかだった。


    「…すう…すう」
    「…ええ?」


    …早くね?
    俺はそのまま顔を上げふう…と息をつく。
    まじかよ。…早くないか?てか何…これ。めっちゃなんか置いていかれた感…今の俺も、俺の気持ちも。


    「ほらな…言わんこっちゃない」


    彼の耳には届かないであろう俺の言葉は誰に聞かれるわけでもなく、空気に溶けるように消えていくのであった。


    *後味の悪いシュガー


    せっかく寝れそうだったのに、甘い君のせいでさっぱりしない俺は眠れなくなりましたとさ
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